読み切り『無彩色の中の有彩色』

トクタ

読み切り/上『無彩色の中の有彩色』

男が逃げる。


「ハァ…」

必死に逃げる。


「ハァ…」

必死に。


※誰かが言った「必死」は「必ず死ぬ」と書くと。

だから彼は死んだ…______


それは大雨が降る夜の日だった。



     タイトル『虚しさ』



それから日が経って、休日の朝と昼の間。

その事件のニュースが報道された。


ある喫茶店で若い美人な店員と客の少女が話している。


「最近多いね、ひどいニュース。前はなんだったっけ?」


若い美人な店員・宇津宮うつのみやさくらは喫茶店のテレビでニュースの情報を取り上げて、話す。

話している相手は黒崎くろさき矢真やまという客の黒髪、ショートヘアの少女だ。


「そうですね。前ってクスリやった人が物を壊して、それを刃物にして暴れた事件でしたね。」


「めっちゃ知ってんじゃん。」


⚠「以前逃走中です。」⚠ニュースの報道だった。


「逃走中…」矢真はそういって、飲んでいるドリンクをストローでぶくぶく、泡を立てた。


          ※


黒崎矢真は中学生である。

キーンコーンカーンコーンッ。学校では出席を取っている。そこに黒崎矢真の姿はない。


黒崎は不登校である。

理由は学校がつまらないからである。


そのことを知っている両親はというと、本当の意味で理解がない。ホントは人間関係なのに。

早く学校に行ってほしいと両親は思っている。

両親自身のために。


ただ黒崎は勉強はしている。

さっきまで話していた喫茶店で働く宇津宮さくらと一緒にこの先のことを考えて上で勉強を教えてもらっている。




黒崎今…喫茶店を出て。


喫茶店がある建物の近くに事務所がある。


カランッ。ドアのチャイムが鳴るその「探偵事務所」に、黒崎は一員として、入る。

黒崎はその探偵事務所にアルバイトをしている。


「おそようッピ」

黒崎はその事務所に時間に遅れて来た。

事務所の中には誰もいない。

もちろん返事ない。


いつものことだ。


「ふぅ~」バタンッ。黒崎は椅子に腰掛ける。

黒崎が座ったところにあるタブレットにもなるパソコンに、司令があった。


「了解」それを見た黒崎は事務所から出た。


警察から逃走中の犯人が逃げる。


黒崎は主人公ではない。

じゃあ誰がナレーションをしているか……

知りたいなら最後まで見てよ。


面白いから…


あぁ言うのを忘れてたこの東京にある街シンブキ町〈しんぶきチョー〉には奇妙な都市伝説がある。

「悪魔がいる」とか「あやかし、妖怪がいる」とか色んな噂がね。


さぁその中で耳寄りなのは「三日月型の乗り物を乗りこなす黒い仮面の少年」。


マスコミはそれを他の情報で隠蔽いんぺい、隠しているが、その少女はその「少年の騎士」に見覚えがある。

というかまぁ、ここら辺にして。

この逃走中の犯人を焦点を当ててみよう。


犯人は柿瀬かきせ

奴はこの街で強盗をはたらく人物だ。

でもホントの容疑は違う。

強盗ごうとうに隠れている殺人罪だ。


奴は何のも殺人を高校生からやっていた。

強盗で隠すことで捕まっても罪を軽くしようとたくらむ柿瀬は人を自分の一部だと捉えている。

何故なら“「同じ言葉で通じあえる」”からだ。

自分だからいいのだと思い、気分転換てんかん発散はっさんのため、人をる時がある。


許せない人間だ。


黒崎は探偵事務所の指令からその男を探す。


           続く


※訂正1 2024/07/14 9:17

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