10月4日 衝動と世界

 今日は2限が休講になったのでよく眠れた。


 午後になって、必修である音声学に出席した。前回に渡された課題をグループワークで発表する形式だったのだが……やってきた人少なすぎる。


 先生が変わったおかげで前期の「音声学」という枠組みがいい意味で壊されて、言語学の側面を帯び始めているから興味深くなってきたところなんだけどなあ。


 その課題も、インターネットで調べればすぐに終わるようなこと。調べ学習みたいな感じか。流石に問題文をそのまま調べても答えは出てこないが、一問10分もあれば終わるかなってレベル。


 時間がなくてやってないこともあるよなあと思ったら、前期で少し話したことのある人が「これ出席カードに名前を書けば調べる必要ないじゃん」って大っぴらに公言してきて引いた。


 そういう思想が頭をよぎることはあるが、あんま大声で公言するのは違うだろ。しかも先生の前だぞ何言ってんだ。三回くらい言ってたぞ。


 この授業はグループごとに紙が渡されて、その紙に名前を書くことで出席になるシステム。出席していない人と課題をやってない人の名前は書かなくてもいいと言われていた。


 だが、出席していない人はともかく、課題をやっていない人でも名前を書けば出席とみなされてしまうシステムなのだ。グループの人がまとめて名前書きましたって言えば休んでてもいいシステムということになりかねない。まあ、発表に参加した人数と名前が書かれた人数の乖離で見抜かれるだろうけど。


 あと開き直んな。せめて人前では申し訳なくしとけ。


 前の授業でも別の人が先生の前で授業に否定的な言動をしていて気になった。そっちは教養なんだから切ってもいいだろ。単位なんて別の授業で取ればいいし。


 なんかな。自分が変なところにこだわっているのが悪いのかな。自分にとって興味がない授業がたまたま後期にはないだけで、前期の音声学の授業とかは興味なかったから、そういうノリなのかな。


 今日はもやもやしたことだけじゃなかったのがせめてもの救いか。その授業で全体発表があったのだが、後半のグループが自分のした説明にしっかりとした理論を肉付けしてくれて、説得力がより増した。


 その授業後に先生に説明の補足をしたら、いい感じに食いついてくれた。自分の興味ある部分だと話しに行きたくなるよね。自分の知り合いがその授業に否定的だとなおさら。


 大学院とか卒論とか、専門分野選択にまで影響してくる部分だった。自分的には文学に興味がある感じで、司書がダメだったら就職か公務員かレベルだったので、他の大学で院に進むという選択肢は今までなかったな。そのための留学も選択肢にはないわけじゃなかったけど、自分的には短期留学で収めようと思っていたので意外だった。


 というか、世界史のおかげで自分の関心に結びついてることが多いな。ノルマン征服コンクエストにペルシア戦争、そしてビザンツ帝国。


 夏休み辺りに調べたブリティッシュ・インヴェイジョンもそうだしなあ。


 そのおかげでニュースも楽しくなる。今年の3月あたりに勃発した英米紅茶論争もまた然り。独立戦争の茶法とかボストン茶会(党)事件ティーパーティーのあたりね。ちなみに、自分もレンジで紅茶を沸かすのには反対派だ。


 あのときは衝動にも似た狂気で世界史を選んだけど、案外正しかったよって言ってあげたい。友達と一緒に日本史を選択しなくてよかったねって、言ってあげたい。

 

 

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