三日続けばいい日記

青木一人

7月編(7月10日から31日)

7月10日 風呂スキップ文学とバブシャワー

 一人暮らしを開始してから三か月が経過した。


 一人だと、生活の負担が自分一人に集中する。誰も何もやってくれない。そんな生活で、真っ先に切り捨てられたのが風呂だ。


 ……一応言っておくと、ルーティーンの中から入浴が抜け落ちただけで、寝る前には入浴するし、最低でも外出前には入り直す。ここ最近脚光を浴びている「風呂キャンセル界隈」とは一線を画す存在、それが怠惰である。


 これまで私は、嫌な家事を「人間に成る」と表現することで乗り切ってきた。だが入浴には一切の効果がなかった。


 洗濯や炊事と違い、しなくても特に害はない行為。だから、しない。それだけだ。


 ここ最近は暑くなっているから、汗により入浴頻度は増えている。むしろ1日2回入るときだってある。


 汗ばんでいても面倒なものは面倒なのだが……ここ最近は秘密兵器を用意することでその問題が解決しつつある。


 それはバブシャワーである。体に塗布してから流すと、しばらくメンソールの効果で涼しくなるやつだ。別に案件ではない。


 この製品は「風呂に入ったとしても、結局風呂の熱気で汗かくじゃん」という悩みを消し去った。


 この蒸し暑い季節、私はこれで乗り切ろうと思う。秋と冬と春はまた考えることにしよう。

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