『月に道化師』

夏屋うみ

月に道化師

A

 私の日々はいつも暗い。自分のコンプレックスはのどを締め付けるばかりで何か得たりなんて夢の世界。つらくありのままで入れない日々に私は歌う。

 人は人の価値で偏食する。彼らに私の歌を聴いてもらおうと動いた。しかし、こちらにも非があるから思いのままに歌えない。

 私は木陰で歌った。木漏れ日は私を照らす。

 『日々に歌う』

 私の暗い日常は周りから見れば面白いのかもしれない

 『毒に歌う』 

 行動すべて笑いものにされてしまう。だけど私はそれをネタとしていない。

 『価値で偏食をする』

 顔がいいから彼は美しい。声がいいからそばにいよう。タイプじゃないからかかわらない。

 『でも非があるから歌えないや』

 私の影の主張は鏡が映し反射してしまった。

 

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