第53話 万能爺ちゃん

『扱いやすいキャラクター』と『扱いにくいキャラクター』というのは、往々にしてあると思う。


 特に我らのようなアマチュアになれば、ことのほか扱いやすいキャラクターを使いたがる。


 顕著なのは、カクヨムを含め、ほぼ若者が主人公である。


 例外は多少あるにせよ、ほぼ若い。


 まあ、読み手も二十代なのだから当たり前と言えば当たり前の話だ。



 私は子供のころから虐められていて、大人の多い環境で育った。


 そのせいか、どうも、若者ばかりの「青春、いぇいいぇい‼」みたいなものには全く乗り気ではなかった。


 テレビやドラマの影響でおっさんや爺さんが活躍する話ばかり見ていて、時代劇もその流れで読んだ。


 

 春平じいさんは、その集大成な部分がある。


 つまり、「カッコいい」と思ったじいさんの集合体なのだ。


 そして、実際書くと非常に書きやすい。


 理想像なのだから、書きたいものを書けばいい。


 妄想アクセル全開である。



 が。


 正直、春平じいさんを三作品ほど書くと、さすがに疲れるというか、飽きるというか(←ひどい作者)、「どれ、ひとつ。亡くなった後の作品でも書いてみようか?」という思いになる。


『WONDERFUL WONDER WORLD』以来、つまり、ポーが登場し、春平がいない世界での話を今度は書こうと思う。


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