反平和因子000458番の手記①

毎日人が死んでいる。奴らに言わせれば僕らは〇じゃないらしいが、流れるのは赤い血だ。味方と呼んでいいか分からないが、敵ではない連中も大勢死んだ。僕も大勢殺した。奴らが武器を〇〇したせいで、僕たちの死にざまはヒドイもんだ。即死できるのは稀で、ほとんどの連中が苦しみながら死んでいく。中には足も腕も腐ってるのに、まだハエが飛ぶみたいな呼吸をしてるのもいた。いずれああなると思うと怖い。いまはただよく眠れることを願うのみだ。



(日本領海内第七島で発見されたこの手記は、当時の島内の様子を色濃く表しているとして、歴史的価値を認められ、以後公開可能な部分においてのみ検閲の末、一般に閲覧可能となった)

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