天川賞の概要

 ○天川賞の選考について


 前段で述べたとおり、この賞は作品と作者さまの紹介と激励を趣旨とするものであります。よって、賞の対象如何に関わらず作品の優劣を示すものではないことを、あらかじめご承知おきください。

 また、読み手である私天川は、本職の物書きでもなければ編集や出版に関わったことがあるわけでもないまったくの素人であります。


 よって、作品への批評やアドバイス的なものはほぼ含まれておりません。また、文法のおかしな部分や表現の不備、誤字、意味の誤用等に関しましても(私が意味を察せられる限りにおいては)ほとんど選考上の判断材料に含めておりません。

 むしろ、文章のリズム、読み手の興味の掴み方、そして何よりも読みやすさに重きをおいて選考しております。

(文法があまりにおかしかったり癖が強すぎたりする場合には、読むことを断念する場合もあります)

 

 賞の選考にあたっては、何よりも物語の面白さ、感動の深さを第一に捉えました。

 その上で、まだ注目度の少ない作者と作品の掘り起こしという点も重視されます。作品から受けた印象が拮抗している場合には、☆の少ない方が優先される傾向にあることを、あらかじめご了承ください。


 また、これは選考する側の姿勢としては些か良くないとは思いますが、前述の通り私は無名の変人でございます。その為、仮に作者さまが既に有名な方であるということが察せられたり、既作品の中に絶大な人気作などをお持ちですと、賞の対象としての優先度は低くなることをお許しください💦 いかに変人の私とは言え、人前に出られないほどの身の程知らずにはなりたくありません故。せめて私の作品がひとつでも☆100を超えるまではどうかご了承ください。

(具体的にはまだ、経験はありませんが、仮に☆4桁とかの作品をお持ちの作者さまの場合、恐らく賞の進呈は無いと思われます)



 ○天川賞各部門



【天川の涙賞】


 天川賞のきっかけとなった選考基準。

 即ちシンプルに、私が読んで泣いた作品に贈られる部門です。


 そして、その涙の種類もいくつかございます。

 歓びによる感涙は勿論、深い哀切の念に流す涙、そして時には……魂の慟哭とも云うべき、「流せない涙」を感じた作品にも贈られます。

 個人的には一番好きなタイプの作品でして、過去の受賞作品は今もって傑作と呼べるものばかりが選ばれております。



【天川の翼賞】


 天川賞の中核を成す部門で、広い意味での感動、胸打つ物語、読後感の余韻、メッセージ性の強さ、それらの優れた作品に贈られる賞です。

 傾向としましては、総合的に優れているより、どこか突出した要素がある作品の方が選ばれる傾向が強いと思われます。綺麗にまとめるより、少々荒っぽくても勢いと展開、そういった作品の方がキラリと光る魅力を感じることが多いものです。



【天川の夕餉ゆうげ賞】(旧名:天川のおかわり賞)


 上記二部門に大部分が重なる選考基準ですが、作中に印象的な食事シーンが含まれていたり、食事が物語のキーになっていたりする作品に贈られる賞です。過去には、この賞のための企画も立ち上げたことがあったのですが、意外と賞対象になるほどの感動作というのは少なく、むしろジャンル不問の企画の方に『おいしいごはんの物語』は隠れているような気が致します。

 ちなみに、名前は「夕餉」ですが食事の時間帯に関しては全く考慮しておりませんのでご安心ください。(なにかもっと相応しい名前のアイデアありましたらお寄せください✨)

 この賞は、(過去3度の開催に於て)まだ受賞者が少ないので天川的にも『おかわり』を欲しているところでもあります。



【天川の涼風すずかぜ賞】(旧名:天川のツボを突いた賞)


 重いだけが、深い感動だけが小説じゃない。

 さくっと、楽しめる、美味しいところをひょいっと持っていく……。

 あっとおどろく、油断しているところで虚を突く、思い切り笑わせる───


 そんな、涼風のような楽しくも素敵な作品を推薦したい。

 がっつりとした感動作ではなく、くすりと笑える作品だって、傑作には違いありません。そんな、気軽に楽しめる作品にも注目して欲しい。

 選考中に浮かんだ気持ちで、以前の開催時に急遽設けた賞でした。今後は、こちらの賞に向けた企画も立ち上げたいと思っております。




 ○天川賞企画外部門


 こちらの部門は、企画中はもちろんですが自主企画開催時も含めて遭遇した傑作を捕まえて勝手に紹介という名の押し付けをする目的の部門でございます。


【天川の一葉】


 ふとしたときに巡りあった、一期一会の作品との邂逅。不意に届いた葉書のような、一作。心に響いたら、たとえ企画中では無かろうとも想いを伝えずにはいられない。

 過去に一例だけありました(R06.07.11現在)が、今後はこちらの部門にもどんどん推していきたいと考えております。但し、企画外ですので事前に作者さまとの紹介の可否などのやり取りが必要になります。応対の際に、ご迷惑をお掛けする場合もあります。その際にはよろしくお願いいたします。

(アーカイブコーナーにて、過去に紹介した【天川宿題再提出】の紹介作品についてもこちらに統合させていただきたいと思います✨)



【天川のひとひら】(正式名称:天川の胸の棘)


 天川賞関連随一の問題部門。

 これが天川の天川たる由縁。


 こちらに選ばれた(目をつけられた?)方は、少々……困ったことになるかもしれません。

 私から、粘着質なコメントを送りつけられ、とんでもない長さの感想文を送りつけられることになります。

 誠に残念ながら………

 すでに犠牲になった方が二名いらっしゃいます……(R06.07.09現在)✨


 こちらの対象作品は、変則的でして……レビューコメントが残っていないのに選ばれる、という誠にスリリングな選出方法がとられると思います。

 なぜなら、レビューでは語れないほどの「何か」を天川の胸に棘として残した……ということですから。


 もし、不幸にして私から感想文の送付を打診された場合は、遠慮無く断っていただいて結構ですので、どうかお手柔らかにお願いいたします。



 この他にも、心に残る、心震わす作品に出会えたなら随時部門は追加されていきます。みな様の作品が心を動かすなら、そこに天川賞は惹き寄せられてしまうのです。

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