妖精のみんなが子供たちにサプライズ♪

第5話

――そして、迎（むか）えた夜（よる）――

「お休（やす）み〜♪」

「うん、お休（やす）み♪」

「「……」」

「みんな眠（ねむ）ったみたいね♪」

「うん、そうみたい♪　それじゃ、私（わたし）たちも早（はや）く寝（ね）なくちゃね♪」

「うん、そうだね♪」

　遂（つい）に待（ま）ちに待（ま）った夜（よる）の時間（じかん）。みんなが寝静（ねしず）まったことを確認（かくにん）すると、私（わたし）たちも妖精（ようせい）の森（もり）に戻（もど）って眠（ねむ）ることにしたの♪

　テーマパークに行（い）くには、実（じつ）は眠（ねむ）ることが条件（じょうけん）なの♪

「うっ……、う〜ん……。あれ？　ここはどこ……？」

「僕（ぼく）たちは一体（いったい）……？」

「確（たし）かさっきまでベッドに入（はい）って寝（ね）てたはずだけど……」

「だよな！　俺（おれ）もそうだった！」

「それってどういうこと……？」

「ねぇ、あれ見（み）て☆！　あんな所（ところ）にテーマパークがあるよ☆！」

「あっ、本当（ほんとう）だ♪　でも、どうして……？」

「「「う～ん……」」」

「あっ♪　みんなヤッホ〜♪　どうやら無事（ぶじ）に来（こ）れたみたいね♪」

「みんなが来（き）てくれてとっても嬉（うれ）しいです☆！」

「あぁ、だな！」

「「「リッ、リズちゃん！？　それにみんなも！？」」」

　みんなが寝静（ねしず）まった頃（ころ）、子供（こども）たちは無事（ぶじ）にテーマパークにやって来（き）たの♪

　とりあえず、まず最初（さいしょ）のミッションはクリアだね♪

「リズちゃんたちがどうしてここに！？」

「それと何（なん）でテーマパークがあるの！？」

「あっ……、あはは……」

　予想通（よそうどお）り、やっぱりみんな戸惑（とまど）ってるみたいね……。まあ当然（とうぜん）っちゃ当然（とうぜん）の反応（はんのう）だけどね……。

　よし☆！　ここは私（わたし）たちが子供（こども）たちにしっかりと説明（せつめい）しなくちゃね☆！

「え〜、コホン！　実（じつ）はね――」

　そして私（わたし）たちは、子供（こども）たちを喜（よろこ）ばせるためにサプライズでテーマパークを用意（ようい）したことを話（はな）したの♪

「そうだったんだ☆！　これって私（わたし）たちのためだったんですね♪」

「テーマパークを用意（ようい）してくれたなんて、そんなのと〜っても嬉（うれ）しすぎるんだけど☆！」

「うんうん♪　私（わたし）も最高（さいこう）にハッピーな気持（きも）ちだよ♪」

「僕（ぼく）もすっごく嬉（うれ）しくて幸（しあわ）せです！」

「俺（おれ）も俺（おれ）も〜！」

「良（よ）かった♪　みんなが喜（よろこ）んでくれて私（わたし）たちもとっても嬉（うれ）しい気持（きも）ちだよ♪」

　サプライズのことを知（し）ると、子供（こども）たちはとびっきりの笑顔（えがお）を見（み）せてとっても大喜（おおよろこ）びし、見（み）てるこっちも何（なん）だかとっても嬉（うれ）しい気持（きも）ちになったの♪

　これで2つ目（め）のミッションもクリアだね♪

「でも、どうやって私（わたし）たちをここのテーマパークにやって来（こ）れたの？　私（わたし）たちはベッドの中（なか）でぐっすり眠（ねむ）ってたはずなのに……」

「うんうん、確（たし）かに！」

「あぁ、それはね♪」

「それについては私（わたし）が話（はな）すことにするね♪」

「「「ミッ、ミルリーゼお姉（ねえ）ちゃん！？」」」

　するとここで、ミルリーゼ様（さま）が子供（こども）たちの前（まえ）に姿（すがた）を現（あらわ）したの♪

「わ～い☆！　ミルリーゼお姉（ねえ）ちゃんだ〜♪」

「ミルリーゼお姉（ねえ）ちゃんに会（あ）えてすっごく幸（しあわ）せ♪」

「ありがとう♪　私（わたし）もみんなと会（あ）えてとっても嬉（うれ）しいよ♪」

　ミルリーゼ様（さま）が子供（こども）たちの前（まえ）に姿（すがた）を現（あらわ）すと、子供（こども）たちは何（なん）だかすっごく嬉（うれ）しそうだったの♪

　実（じつ）のところを言（い）うと、子供（こども）たちもミルリーゼ様（さま）のことがとっても大好（だいす）きで憧（あこが） れているんだよね♪　それにお姉（ねえ）ちゃんと呼（よ）んでとっても懐（なつ）いてるぐらいだしね♪

　うんうん♪　その気持（きも）ちすっごく分（わ）かるよ♪

「ねぇねぇ、ミルリーゼお姉（ねえ）ちゃん。ここは一体（いったい）どこなの？」

「ここはね、夢（・）(（・）ゆ（・）め（・）)（・）の（・）中（・）(（・）な（・）か（・）)（・）だよ♪」

「「「ゆっ、夢（ゆめ）の中（なか）！？」」」

　あはは……、やっぱりびっくりしちゃうよね……。

　ミルリーゼ様（さま）がここは夢（ゆめ）の中（なか）だということを話（はな）すと、案（あん）の定（じょう）予想通（よそうどお）り子供（こども）たちは物凄（ものすご）くびっくりしていたの。

　そう。ミルリーゼ様（さま）が考（かんが）えたテーマパークをすぐに完成（かんせい）させる方法（ほうほう）、それは夢（・）(（・）ゆ（・）め（・）)（・）の（・）中（・）(（・）な（・）か（・）)（・）で作（つく）ることだったの♪

　確（たし）かに夢（ゆめ）の中（なか）だったらすぐにテーマパークを完成（かんせい）させることが出来（でき）るよね♪　それに好（す）きなようにいろいろと作（つく）れるしね♪

「なっ……、なるほど☆！　それなら私（わたし）たちがベッドの中（なか）で眠（ねむ）ってたのにテーマパークに今（いま）いることの説明（せつめい）が付（つ）くね♪」

「そっか♪　それなら納得（なっとく）かも♪」

「そういうこと♪　それにこの時間（じかん）だったらみんなを夢（ゆめ）の中（なか）へ連（つ）れて来（く）ることが出来（でき）るしね♪」

「「「なっ……、なるほど〜☆！」」」

　ミルリーゼ様（さま）の話（はなし）を聞（き）いて、子供（こども）たちは納得（なっとく）しとても感心（かんしん）していたの♪

　そうなの♪　サプライズを夜（よる）にしたのはこれが理由（りゆう）だったの♪　夢（ゆめ）の中（なか）へ連（つ）れて来（く）るだけならいつでも出来（でき）るんだけど、みんなが寝静（ねしず）まるタイミングで連（つ）れて行（い）くには夜（よる）だけになるもんね♪

「私（わたし）からの話（はなし）はこれで以上（いじょう）だよ♪　それじゃ、改（あらた）めて――」

「「「夢（ゆめ）の中（なか）のテーマパーク、ドリームテーマパークへようこそ☆！」」」

「ここはみんなだけのテーマパークだからもちろん貸（か）し切（き）り状態（じょうたい）だよ♪」

「「「わ～い、やった〜☆！」」」

「思（おも）いっきり楽（たの）しまなくちゃな！」

「うん♪　とっても楽（たの）しもう♪」

　そして一通（ひととお）りの説明（せつめい）が終（お）わると、子供（こども）たちはわくわくしながらすぐにテーマパークへと入（はい）ったの♪

　これでサードミッションもクリアだね♪　よ～し☆！　待（ま）ちに待（ま）った子供（こども）たちとのテーマパーク、私（わたし）たち妖精（ようせい）も思（おも）いっきり楽（たの）しむぞ〜☆！　オ〜☆！