増えちゃった(白目)
ピエロも無事に撃破し、エリート以外の第二十二階層のステージも全てクリアできるようになった俺は、そのままさらに先へと進んでいく。
今回はかなり調子が良かったのか、俺は思っている以上に頭が冴え渡っていた。
雨の攻撃を誘導して同士討ちさせながら、核の場所を探したり、騎士に騎士を倒してもらったり、ピエロ同士をぶつけてスタックを消耗させたり。
フレンドリーファイアがあると分かってしまえば、それ前提の立ち回りをするだけでいいのだと俺は理解し、一方的な立ち回り方を身につけることに成功。
攻撃の密度は高いが、それを避けるのはもう慣れている。
しかも、味方を攻撃させるように動けば魔力も時間も短縮可能となれば、積極的に狙うようになり、その方法を用いれば、エリートも余裕で突破。
今の俺は、完全に戦場を支配していな。
最初は慣れずに死にまくったが、慣れてくると下手に脳死突進してくるようなブラックドラゴンよりもやりやすいかもしれん。
まぁ、ほぼ間違いなく中ボス戦で死ぬんですけどね。
そんなこんなで、第二十二階層も突破。そうしてやってき第二十三階層。
最初のステージは騎士であり、今までの流れ通り三体出てきたが、やることは特に変わらない。
はいはい誘導、はいはい同士討ち、はいはいタイマンで勝利。
歩き方でどの型の騎士かを見分けられるようになった俺に、死角なし。
この調子で中ボスを見てみようと思ってイベントマスを踏んだ時である。
事件が起きたのは。
『旧支配者たちへの祈りを終えた貴方は、深淵を覗きし者にも認められた。しかし、未だ闇の中から這い出た囁きし者との顔合わせが終わっていない。
そこで、とある闇が渦巻く場所へとやってきた。そこは、深淵よりも暗き闇が相まみえる場所。決して照らされぬ闇の中。
魅入られた貴方は既に力を証明している。始まりの時は近いのだ』
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!(発狂)」
旧支配者「やぁ」
帰れ!!今すぐ回れ右して帰れ!!
忘れてたぁぁぁぁぁぁぁ!!完全に忘れてたよこいつの存在!!
第三の試練からズッ友(こちらは望んでいない)である旧支配者関連のイベント。
第三の試練では祠をぶっ壊し、封印されていたオメちゃんと殺しあった。
第4の試練では、その仲間であるタコさん(クトゥルフテイスト)の試練を受けさせられた。
そしてここで旧支配者が3人いることが判明し、第五の試練ではそれと出会うのは間違いないと分かっていた。
でも、完全に忘れていた。
そりゃそうでしょ。その間に1ヶ月間カードの練習して、ココ最近まで死にまくって全く攻略進んでなかったんだから。
で、攻略が進んだと思ったらこの始末である。
ぶっ殺すぞテメー!!マジで死ねこのボケカスがぁぁぁぁぁぁ!!
ちなみに、SAN値チェックで発狂しているのではない。単純に、引きたくないイベントを引いて発狂しているだけである。
「■■■■」
「■■■!!(おひさ!!)」
「■■■■■?」
「■■■■■。■■■■(いつものこと。きにすんな)」
「なーにが気にすんなだコノヤロウ!!せめて中ボスまでは見たかったのにぃぃぃぃ!!」
「■■■■」
「■■■■(どんまい)」
他人事だと思って適当ぶっこいてんじゃねぇぞ。
俺は今真剣にどうやったらこのクソイベを生き残れるのか本気で考えている。
流れるのか?またSAN値チェックなのか?
ダイスを振らされるのか?
嫌すぎる。もう旧支配者とかどうでもいいんで、帰ってもらっていいっすか?
オメちゃんも返却するからさ!!
「■、■■■■■■■」
「■?!■■■■?!■■■!!(えっ?!そうなの?!やったー!!)」
「オメちゃんなんて?」
イベントがまだ始まる前に、何やら話して喜ぶオメちゃん。
俺はオメちゃんの言葉は何故か理解できるが、タコさんの話は全く理解できない。
なので、何を言ってんのかはさっぱりなのだが、このクソッタレの邪神ちゃんが喜ぶことなんてろくな事がないに決まっている。
俺が恐る恐る聞いてみると、オメちゃんが耳を疑うことを口にした。
「■■■■■!!(こいつ、なかまになるって!!)」
「うん。帰って?」
『深淵を覗きし者がパーティーメンバーに加わります。制限をかけます』
うん。帰って?(2回目)
貴方、海の中の神様じゃん。SAN値チェック必須枠じゃん。マジで頼むから帰って?
まさかのイベント踏んだ瞬間に仲間になるとは予想外すぎるし、欠片も望んでいない。
と言うか、もしかしてお前も外に来る訳じゃないだろうな?マジで外に来たら困るんだが?
邪神2人たずさえているとか、もうこれ俺が邪神だろ。
ヤベーよ。今教会と揉めてんだけど。
「■■■■(よろしくな)」
「やっべ。言葉わかるようになっちゃったよ。クーリングオフって可能ですかね?」
「■■■■■?■■■■■(クーリングオフってなんだ?それはそうと手を出せ)」
嫌です。
と言えたらどれだけ良いことか。
本来の力を取り戻して居ないオメちゃんとは違い、こいつは馬鹿みたいな強さを持っている。
逆らったら?
はい死にますね。拒否権なんてありゃしないのだ。
「あぁ、オワタ........」
「■■■■■。■■■■■(そういうことを言うな。これからは、同志だからな)」
「嫌なんだが?」
「■■■■■!!(ごちゃごちゃいうな!!)」
はいはいやりますよ。やればいいんでしょ?
俺は諦めて手を出す。
すると、タコさんはそのぬるしたした触手を腕に絡み付けさせた。
なんか........えっちだな。
「■■■■。■■■■■(これで良し。後は頼んだぞ)」
「■■■■!!(まかせろ!!)」
そう言うと、タコさんは急に俺の中に入っていく。
え?え?え????
え?なにこれ。俺の中にタコさんが........!!
気がつけば、タコさんは消えて俺の腕に触手のようなタトゥーが残されていた。
そして、俺はあることに気がつく。
これ、俺の中にタコさん入ってね?と。
「■■■■?(聞こえるか?)」
「やばすぎて笑いすら出ないんだけど、お前ら俺をどうしたいの?」
「■■■■。■■■■■■(お前は私達の力の圧力に毎回気合いで耐えている。それをなくしてやろうと思ってな)」
「毎回発狂死させてくる方が悪いんだけどね?ところで、出られるの?」
「■■■■(いつでも)」
そう言うとタコさんの職種がにゅるりと俺の腕から出てくる。
いやホラーなんだが?普通に怖すぎるだろ。
「これ、もしかしてタコさんにお願いしたら攻撃してもらえたりする?」
「■■■■(制限中だ)」
「OK。つまり、その制限が剥がれる瞬間が来るってことね?最悪だ」
あぁ、もう全部が全部最悪だ。これ絶対ロクでもねぇよ。
オメちゃんも俺からは離れられないらしいし、これもしかして旧支配者全員仲間にして新支配者にカチコミ行こうぜ!!って事?
しかもこれ、塔の外まで着いてくるだろ。
「バーバラに嫌われたりしないよなこれ。ローグがグレた!!って」
「■■■■。■■■■(安心しろ。綺麗に消せる)」
そう言うと俺の腕からタトゥーが消える。
うーんこれなら大丈夫か?出来れば体から出て行って欲しいんだけどね。
「出ることは?」
「■■■■(できるぞ)」
にゅるりとタコさんが出てきて、あの姿が再び目の前に出る。
そして、小さくなることも出来るぜ!!と言わんばかりにオメちゃんサイズになった。
「■■■■!!(イェーイ!!)」
「■■■■!!(いぇーい!!)」
そして、ハイタッチするオメちゃんとタコさん。
うん。もうなんでもいいや。
俺はついに、理解することをやめた。
後書き。
旧支配者「やぁ」
帰れ
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