夏祭りのうた
進藤 進
夏の匂い
棉飴の。
甘ったるさ。
たこ焼きの。
ソースの香ばしさが。
僕の鼻孔に。
今も、残っています。
祭りばやしの太鼓の音。
道行く人々の喧騒。
それと同時に。
鼻をくすぐる匂い。
五十年前の夏。
僕の脳裏に焼き付いた光景を。
君も今。
思い浮かべているのでしょうか。
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