狼男短編集3
狼男
第1話 卓球
僕は、卓球をしている。現在進行形である。始めたのは中学のときからである。きっかけは、仲の良い友達に誘われたからである。
ラケットを選ぶとき、本当は、ペンホルダーが良かったのだが、みんながシェークハンドを選んでいたのもあり、一人だけペンを選ぶ勇気はなかった。ただ、今はペンホルダーで良かったと思っている。
最初は、回転がかけられなくて苦労した。相手が回転サーブを出そうものなら、早々に試合で負けを確信した。
今は、卓球場に定期的に通っている。そこでも、挫折した。自分より強い人はたくさんいる。そのことを知って、傲慢になる方はしなくなった。
中学時代、苦手な六人組がいた。その人たちは自分の技術を鼻にかけていて横柄だった。
結果的に、その一人とダブルスを組み、県大会へ出場するが、接戦で敗れてしまい、それ以降そのペアと二度と話すことはなかった。
卓球でこんなに語ることがあるとは思わなかった。5年続けてたのもあり、昔の自分と比べたら、成長はしている。回転の処理もできるようになった。まだまだ、課題はたくさんある。
賞を取ったことが2回ある。市の中学校大会でダブルが3位と2位に入ったことがある。
仲良しだった友達と組んだ。最初は実力差があったが、その子が日に日に強くなって、自分が敵わなくなった。勉強面でも彼のほうが優秀だった。
彼とは、高校が別々になった。中学卒業以来、一度もあっていない。ラインも交換していない。今、どこで何をやっているのかもわからない。
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