第11話:もうおしっこチビらないでよ・・・。

「僕は、可愛いおバカなシュリエルが大好きだよ」

「愛しくて愛しくて食べちゃいたい」


「シューちゃん・・・私、嬉しくておしっこちびりそう・・・」


「お姫様抱っこしてトイレに連れて行ってやろうか?」


「って言うか・・・もうでちゃった」


「え〜・・・もっと早く言えよ・・・幼稚園児か?」


「したくなったのを我慢してたんじゃなくて、突発的にジョジョって来たんだもん」

「うれションだよ・・・」


「しょうがないな〜すぐに風呂を沸かすから入れ・・・」


「結局、お風呂に入ることになっちゃったね」


「丁度よかったんだよ」


「シュー一緒に入ろ?」


「いいよ・・・一緒に入ろう・・・総一郎も麻美子ちゃんもいないことだし」


で、僕はシュリエルとはじめて風呂に入った。

そして初めて見たシュリエルの美しい裸を見た。

さすがに風呂の中じゃエッチいいことは我慢した。

すべては風呂から出てからね。


だから風呂から出た後のことを僕はめちゃ期待した。

案の定風呂から出るとシュリエルに誘惑された。


「私と一緒に来て?シュー・・・お願い」


僕ももうシュリエルからの誘いを断らなかった。


好きな女の子からお願いされて用事があるからまた今度って断るような

アホな男じゃないからね。

僕はシュリエルに手を引かれて二階の自分の部屋に行った。


ドキドキしていた。


ベッドに座ったシュリエル・・・ポンポンっとベッドを叩いて


「横に座って?」


って言った。


「シュー・・・勇気出して私を抱いて?」


「いいの?」


「私、ずっとシューを誘ってるよ」

「抱いてくれないと、もう誘わないよ」

「それとも純情少年がまだ邪魔してる?・・・」


「そんなことないよ・・・愛しい人から求められて、ちゃんと応えてあげない

と彼氏失格だからね」


シュリエルはニッコリ笑ってベッドに寝そべった。


「シュー来て・・・もう好きにして、無茶苦茶にして・・・私を壊して〜」


バスタオルをはだけて、露わなその姿は、ふくよかでめっちゃエロい。

それがサキュパス。


「究極のエッチ経験させてあげる・・・」

「一度私を抱いたら、私のあそこの呪縛から逃れられなくなるからね」

「覚悟してね」


「呪縛って・・・大袈裟」


「いいから、来て・・・キスして」


そして僕とシュリエルはついに結ばれた。

その恐ろしいくらいの快感に体が打ち震えた・・・眼から鱗のエッチだった。

それはもうシュリエルが言ったとおり、たしかに僕はシュリエルの呪縛から

は逃れられなくなると思った。

依存したっていい・・・この先この子と別れることなんかないんだから。


期せずして出会ったサキュパスちゃん・・・彼女と身も心も一つになれて今は

なにも言うことはない・・・ただ幸せを噛み締めてる。


ことが終わって静かに時が過ぎる中で僕はシュリエルを抱いたまま

心地いい疲れのままに寝てしまった。


どのくらい眠っていたのか・・・目が覚めてもシュリエルはまだ寝息を

たてていた。


「シュリエル?・・・寝てる?・・・可愛い寝顔」


僕は寝てるシュリエルの横顔にチュってキスした。


シュリエルは僕に抱きついたまま、寝ていた。

僕はゆっくりシュリエルから離れるとキッチンに飲み物を取りに言った。

シュリエルは夕方近くになって目を覚ました。


「お目覚めですか?お姫様、じゃなくて小悪魔様?」


「おはようシュー」


「まだ、朝じゃないよ」


「そう・・・・ねえ・・・ほんとにいいの?」


「なにが?いいのって?・・・君っていつも唐突だよね 」


「私、悪魔だよ?」

「ほんとに、私を好きになって後悔したりしない?」


「おいおい、エッチしたあとで今更なに言ってるの?」

「それに後悔なんかしたら、それこそ後悔するよ」


「分かった・・・今の私、心はクリアだよ、シューちゃんひとりだからね

絶対裏切らないから・・・」


「分かってるよ」


「だけどシューちゃんが、私を裏切ったらタルタロス行きだからね」

「浮気してもだから・・・」


「なに?タルタルソースって?」


「タルタロス・・・地獄よりもっと下の暗黒・・・カオスのことだよ」


「あ〜でもシュリエルと一緒なら地獄でもカオスでもどこでも行くよ」


「カオスに行くのはシューだけだよ」


「ダメ、ダメ、地獄だろうとカオスだろうとどこだろうと僕はシュリエルと

一緒・・・抱きしめたまま離さないからな」


「ええ〜〜」


「はっきりしてること大切なことはお互い好き同士、愛し合ってるってこと」

「それがすべてなんだ」

「僕は片想いなんて悶々とした気持ちでいるのは嫌だからな・・・」


「私、絶対シューを幸せにしちゃうから・・・」


「それは嬉しい・・・だけどもうおしっこチビらないでよ」

「掃除が面倒くさいだから・・・」


「ヤダもう!!」


つづく。


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