跡取り息子はお断り!
鳥合図
第1話 世界の異変
「逃げろ!カイ!」
目にしたのは赤色だった
鮮血の赤、真紅の赤、黒っぽい赤
赤アカあかあかあかあかあかあか
御堂 凱(ミドウ カイ)
15歳、中学卒業後の
春休み中
「カイ!お客が待ってるぞ!
まだ出来ないのか!?」
熱々の鉄板に油を敷いて
生地を次々に広げていく
「わーってるよ!あと2分!、数は?」
鉄板焼き屋の息子に生まれた俺は
昔っから店の手伝いばっかやらされてた
「あと3つ、一個のりなしだ!」
さっさと作ってお客に出す
「お待ち!一個のりなしね!」
「おぉ、カイちゃん腕上げたねぇ
美味そうだ」
常連のおっちゃん達の間を縫ってお好み焼きをおく
「美味そうじゃなくて、美味いんだって!」
常連たちといつもの会話に花を咲かせ
昼のピークも過ぎた
「親父!あれ上がるぞ!」
「おー、気をつけてなー」
春休み珍しく親父が午後休みをくれた
久しぶりに映画館へ
チャリで向かう
ドーン!!!
地面が揺れた
「わ!地震か!?」
チャリに乗っていられなくなるくらいの揺れ
「まじか!?てか....なんだよアレ?」
街の中心にドームのような建物がメリメリと
空には飛行機!?いや
空に....ドラゴン
「ハハ、なんだよこれ」
俺の最後の春休みが終わりを告げた
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