第11話 冒頭の重要性



 こんにちは、青王(あおきんぐ)です!

 本日は冒頭の重要性について書いていきたいと思います。

 今回は冒頭部分を上手く書けないという方向けに書いていくので、その体でお読み頂ければと思います。



 さて、皆さんは物語の冒頭はどのように書いていますか?

 恐らくは自分なりにプロローグや一話、もしくは三話くらいまでに話が盛り上がる展開を持ってきて読者の関心を惹く様に書かれていると思います。



 そして自信のある最高の冒頭部分を投稿して、冒頭部分を過ぎた四話、五話辺りでPV数がガクッと落ちる。

 といった残酷な現実を叩きつけられたかと思います。

 因みに私もその一人です。

 私の作品はコチラです。

 気になる方は是非読んでみて下さい!


 レネゲード(反逆者)〜国家に仇なす反逆者として世界に蔓延る悪政をチートスキル【悪食】で全て喰らい尽くして成り上がる!〜(最終的には諸悪の根源に復讐します)


 https://kakuyomu.jp/works/16818093079588378846



 魔王様が家出した!?〜家出した俺を拾ったのはまさかの勇者でした〜俺の言う事をきかずに人間族に危害を加える魔族の配下達には愛のある制裁をくらわせます!


 https://kakuyomu.jp/works/16818093080320748752



 ◇◇◇◇◇◇



 では、読者の心を一発で掴む。最高の冒頭とは一体何か?

 それの定義のようなものをお伝えしようと思います。


 ※私が調べたり、勉強した事を書いているだけなので確実にこれをやれば伸びる、といったものではありません。

 ただ、伸びる可能性が上がるかな、くらいにお考え下さい。




 それでは本題。

 読者の心を掴む冒頭の定義とは。


 1.主人公の性格や外見など、どんな人物かわかる。


 2.どんな世界観かわかる。


 3.どんな事をしたいのかわかる。


 4.どんな味方、どんな敵がいるかわかる。


 5.どんな話か、今後の展開がわかる。


 というものです。

 これさえ出来ていれば冒頭でガシッと読者の心を掴めるのです。



『え? そんなんめっちゃ簡単やん?』


 そう思われた方も多いかもしれません。

 では、そんなあなたに質問です。

 この定義を見て、自分の作品の冒頭を読んでみて下さい。

 …………。出来ていますか?


 恐らく出来ていないでしょう。

 もしくは、数個は出来ているけど何個か出来ていない。

 とかでしょうか。


 もしあなたの作品がこの定義にある項目を全て出来ているのに読まれない。と言うのならば、もしかすると冒頭以前に、あらすじやタイトル、キャッチコピーに問題があるかもしれません。


 私のこのエッセイにタイトルなどについて書いている話がありますので、是非そちらを参考にして頂ければと思います。




 では話を戻して、この五つの定義について詳しく書いていきたいと思います。



 まず1の項目。

 主人公がどんな人物かわかる。


 これですね。

 いやー、私の処女作のレネゲード(反逆者)はこれが出来ていなかった!

 主人公の説明は長すぎても駄目だし、短すぎても駄目。

 その塩梅が非常に難しい。



 次に2の項目。

 どんな世界観かわかる。


 これですね。

 特に異世界ファンタジーを書いている作者様はわかると思いますが、このウェブ小説界隈。

 世界観の説明をしすぎると読まれないんですよね。


 その理由は、もう読者の中に異世界ファンタジーといえば『ナーロッパ』という世界観が構築されているため、その説明は不要だからです。


 しかし私の作品の様に独自の世界観を持つ異世界もあると思うのです。

 そういう場合は如何にわかりやすく、簡潔に書けるかがポイントになってくるのです。


 私はこれも出来ていませんでした。

 だって今後の展開のネタバレになると思ったから(T^T)



 次に3の項目。

 どんな事をしたいのかわかる。


 主人公が何をしたいのかわかるようにするという事ですね。

 俺を追放した奴にざまぁしたい!

 とか

 気ままに魔術を極めたい!

 とか

 辺境でもふもふスローライフしたい!

 とかですね。


 これは私、出来ていた……と思っていました。

 ですが離脱率を見るに出来ていなかったのでしょう。

 やりたい事を明確にするのも中々に難しいですね。



 次に4の項目。

 どんな味方、敵がいるのかわかる。


 これですね。

 敵や味方についてどれだけ書かれているか。

 勇者パーティーが味方で、魔王や魔族が敵。

 とか

 テイムした可愛くて強い魔物が味方で、追放した貴族や勇者パーティーが敵。

 とかですね。


 これを序盤にわかりやすく描写出来ていないと読まれないのです。


 因みに私はこれもネタバレになる事を恐れて出来ていませんでした。

 ネタバレにならないラインが難しすぎるよおおお(´;ω;`)



 最後に5の項目。

 どんな話か、今後の展開がわかる。


 これですね。

 追放された辺境の地で強い魔物をテイムして知らず知らずのうちに最強になる。

 とか

 チートスキルで領地改革をする。

 とかですね。


 正直わかりやすいテンプレに沿っている作品ならば読者も今後の展開を予測しやすいので読まれやすいのだと私は思います。


 なので、テンプレ作品ではないものはしっかりと冒頭で今後の展開を読者に伝える必要があるのです。



 ではこの定義をヒット作の鬼滅の刃に当てはめて見ていきましょう。

(私が勉強してきた中にこの定義を鬼滅の刃に当てはめていたものがあり、とてもわかりやすかったので)



 1.主人公はどんな人物か。

 田舎の炭売りの少年で、家族思いの心優しい性格なのがわかる。


 2.どんな世界観か。

 炭を売りに行く事や、キャラクターが着ている服等で時代背景がわかる。

 加えて鬼とそれを倒す鬼殺隊なるものが存在する事もわかる。


 3.どんな事をしたいのかわかる。

 鬼にされてしまった禰豆子を人間に戻したいという事がわかる。


 4.どんな味方、敵がいるかわかる。

 冨岡義勇の登場により、味方が鬼殺隊、敵が鬼だとわかる。


 5.どんな話か、今後の展開がわかる。

 様々な鬼を倒して、禰豆子を人間に戻す(救う)話なのがわかる。



 どうでしょうか?

 私はこの定義と例を見て、鬼滅の刃の冒頭を読み返しました。

 するとこの五つ全てがしっかりと冒頭で描写されていました。


 だからこれだけ沢山の方が鬼滅の刃という作品に魅了されたんだなと改めてわかりました。

 恐らく他の人気作もこの定義が冒頭でしっかりと描かれているのだと思います。

 私もこの定義を作品の中に落とし込んでいけるよう頑張ります(ง •̀_•́)ง



 長くなりましたが、以上で終わりにしたいと思います。


 読んで頂きありがとうございましたm(_ _)m

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