第47話 ゴリゴリ

 人間以外の動物の場合、小さい頃は性別が分かりにくい、ということがよくあります。

(大人になっても分かりにくい、成長するにつれて性別が変わる、いつでも両方の性の性質を持っている、といった生き物たちもいますね。そして人間も、性的な特徴は人それぞれですね。)


 イモリについてもそうで、少なくとも私は、小さなイモリさんたちの性別を見分けることができません。


 ただ、うちのイモリちゃんについては、性別は何だっていいのです。

 恐らく女の子、ということは分かっていますが、別に男の子だっていいのです。


 ……だって、男の子でも女の子でもいい名前をつけたから。(名前はここではナイショにしていますが。)


 しかし、私の実家にいるイモリさん(こちらはシリケンイモリではなく、アカハライモリ)はというと。


 女の子っぽい名前──をつけたのに、成長に伴って、ゴリゴリに男の子っぽい身体的特徴がっ……!


 アカハライモリの場合は、男の子は、おしりの辺りがぷっくりと膨らんでいる、しっぽの縦の幅が太い、という体の特徴を持ちます。


 そう、実家のアカハライモリさんが、まさにそのようなボディに……。

 そして、なんだかお顔も凛々りりしくなられてきたような……。


 と、まあ、それでもかわいいのです。

 何ならサプライズでございます。

 私が女の子っぽい、と思っている名前も、本人(本イモリ)は気に入っているかもしれませんしね。


 それに、現実的な問題として、実家のイモリさんは一匹での飼育なので、相性やむやみな繁殖については考える必要がありませんからね。

 イモリさんの男の子の性質によって、何か困るということも、私の実家の場合には特にありません。


 皆さんがペットをお迎えする際は、もし性別が思っていたものと違っても大丈夫かどうか、考えていただけると嬉しいなと思います。

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