〜ハンスとキュピィの出逢い〜
『邪魔すんなっ!お前は関係ねぇだろ。』
『いや、俺は騎士だ。止める義務がある。』
『騎士だァ?そいつは奴隷の身分で客人の俺に楯突いたんだ。翼人ってのは人間様を見下すきらいがあるってのは本当だったんだな!へっ、これは当然の報いだ。』
『だからってこんな少女を』
『うるせぇ。さっさとどけ!どうせ騎士なら、一般人には手出し出来ねぇだろ...どけって言ってんだよ。』
『いや、どかないね。』
『チッ。 お前まだ若いな。新入りのガキか?
いるんだよな、騎士になれたからって調子に乗って正義を振るうガキがよぉ?』
『それがどうした。』
『まぁ聞け。
俺の知り合いに騎士団の中でもまぁまぁ偉いやつがいるんだよ。俺の言いたいこと分かるよな?』
『あの...私は...大丈夫なので...。』
『大丈夫なわけないだろ、俺が守ってやる。』
『新入りだぁ?俺はそんなんじゃねぇ。
期待の新生、世界最強のハンス様だ!覚えときな。』
一閃
周りの声
『今の見えた?』『アイツ斬りやがった』『騎士じゃないのか?』
『もう騎士なんざやめだ。堅苦しいったらありゃしない。
俺はもっと自由に生きたいんだ。』
『おい、お前。一緒に来るか?』
『は、はい!』
『おい、待て。代金払えよ!』
『空気読もうぜおっちゃん。まぁいい。はいよ。』
(袋を投げる)
『こんなに...ん?ってなんだこれ?』
『もう騎士やめっから、それ要らなくなったんだわ。
まぁ売ればいくらかにはなるぜ。じゃあな。』
『待てー!』
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