第五章 追憶Ⅰ

第二部 夏


第五章 追憶Ⅰ

(両親の研究と涼の過去)


〜両親の研究と涼の過去〜


「そういえばあの日も今日みたいに8月には珍しく、そよ風が心地の良い涼しい日だったな」


・もうひとつの虚空石(過去)が数億年先の別の地球に落ち、涼が幼い頃、榊原さんと涼の両親を含むチームが研究。 研究所は〜県にあり、 そこで涼は育つ。榊原さん一家も。


・虚空石は宇宙のどこか特別な場所に存在していて、そのひとつがたまたま隕石に乗って地球に来た?

横須賀に落下し、第3の器(みたいなの)が見つかり、そこで研究施設が立つ。

原子番号や物性の研究をしていくと、ある特異性が明らかになり、物理学での権威涼の両親や榊原を含むチームがICEPPYで研究

・物性・特異性・どこにあるのか・どこから来たのか(隕石の来た場所➡宇宙の中心)


・その研究施設は虚空石の持つ「特異性(エントロピー増大の法則が成り立たない)」を研究し、熱機関に応用できないか試行錯誤していたが、研究の中で新たな特異性「高次元空間」について分かっていく。

涼も何度か連れてってもらってる。

ある時涼は虚空石に惹かれて、こっそり持ち出す。➡両親や研究室の人に怒られるとともに、ものすごく心配される。「賢いんだから、まったく」その時は何も変化はなかったが、後に見る夢へと繋がる。


・虚空石が特異点そのものであることがわかるが、その発見(ビックバンの正体、未来の虚空石、器の存在。そこからその3つが合わさると高次元空間が閉じてしまうと推測する。また、過去の全ての歴史がわかったので、今の人類が前文明によって造られたものであること、前文明とルイス教との関係なども知る。)による衝撃を恐れ、虚空石を極秘情報にする(世界競走が起きかねない)➡知っているのはその研究チームの人たちと分野で権威のある科学者のみ。


・涼の中三の夏が終わり、受験勉強が本腰になりつつある頃、涼の両親が虚空石の運用方法を探す中、事故が起きる。(虚空石が光だし、研究施設を含めた当たり一体の空間を飲み込み、クレーターのような跡が残る。そして、『東神奈川大震災』俗に言う『神災』で神奈川含め関東地方は大打撃。(仮))➡たまたま研究施設にいなかった榊原だけが生き残る。


この事故と同時刻に、榊原宅(埼玉)にいた涼のところへ虚空石が流れて来る。両親が涼に虚空席を渡し、自分のもとから去っていく夢、その後138億年の暗闇の夢を見る。夢から目覚めた時、涙を流しながら握っていた。同時にヨハン・リーベルトの目になっていた。

形見として肌身離さずに持ち歩く。➡この時から集中するとサクラダリセットの主人公のように、今までに見たことや聞いたことなどの5感や考えたこと(思考)を思い出せるようになる➡テスト最強 でも努力はする。

もともと頭の良かった涼に拍車がかかる


同時に夢でビッグバン(究極の空)や宇宙の深淵、138億年の暗闇を見るようになり、ヨハン・リーベルト状態になる

「4、2、1」「4、2、1」が口癖(子供の頃、大人の誰かから421みたいな話を聞いた気がして、それが深淵に繋がるような大事な何か鍵になるものだと何となくわかっている)

➡周りはなんで3を飛ばすんだろう?

4つの器、2つの虚空がひとつになる


✳この能力は自分に潜在していたものと考える。

✳周りは両親の研究を引き継ぐんだって思って、一生懸命頑張っているが、ショックで感情を失ったと感じてる。


涼は両親の誇りになれるように、両親のような研究者になれるように頑張ってきたが、両親の死と138億年の暗闇によって生きる上での目的・意味を見失う。暗闇なのだから、無なのだから、「生」に意味は無い。


➡両親が死んで、暗闇の先の深淵を見た涼はだんだん「生」に執着しなくなる。

ヨハンリーベルト&『こころ』の先生


榊原は虚空石はその事故と共に消滅したものと考え、人智を超えた研究のことは伏せることにする。➡時空振動のことは隠す

➡革新派(虚空石を探し、解明する)と

榊原のいる保守派(虚空石の解明を諦め安全第一)に分かれる。


涼が高校2年になる前の春休み跡地が整備され、研究に携わった人たちの墓が並べられ、涼は榊原さんに連れてってもらう。(エデンの園のような場所の奥に、工事現場のような仕切りが円状に並べられていて、その中に入るとクレーターのような跡地の中央に石碑と墓がある)

旧横須賀市北部は政府のもとロックダウンされていて、とくに旧逸見にあった研究施設跡の御花畑やクレーターのことは極秘

➡涼は両親が研究室のリーダーだったこともあり入れる🔜第一章


「エデンの園があるとしたらこんな感じなんだろうって思わされる場所だね」



涼は両親と母方のおじいちゃんおばあちゃんが亡くなり、榊原さんの家に世話になる。養子みたいな形。(父方はおじいちゃんだけで、おじいちゃんは東京の大学教授で忙しい)同じ学校に通う梓咲ちゃん(ひとつ上)とひとつ屋根の下で暮らすことに!

✳榊原さん、奥さん、と1歳年上の梓咲ちゃん

榊原家とは子供の頃から付き合いがあって、一緒に遊んだり天体観測をしたりしていた。

(高校生になってからも榊原さんのいる研究室によく遊びに行く)


転校した中学校では奇異の目で見られ、ヨハン・リーベルト状態もあって休みがちになる。

✳東神奈川に住んでいた生存者は疎開

「涼の中学校の友達は全員死ぬ」

➡雨宮小椋は涼と同じ中学校出身(1度も同じクラスになったことは無いが、憧れてた➡同じ高校に行こうと勉強頑張っていたが、東神奈川大震災で離れ離れに。諦めていたが、疎開先の東京で進学した高校で奇跡的に再開。向こう(涼)は覚えてない。)


涼はマスコミ(物理学界で日本の権威だった両親の死)に追われることもあって、心身疲れ、ヨハン・リーベルト&先生状態が悪化する。➡榊原さん一家が励ましてくれる。➡梓咲ちゃんとよく遊ぶようになる(デートとからかわれたり…。)➡今では本当に感謝してるが、その時はヨハン・リーベルト&先生状態だから無心。

✳マスコミが被害者に、配慮せずにインタビューするのが個人的に嫌いだ✳


両親の葬式の際、榊原さんに真実『時空振動』が原因だと知らされ、両親の研究のせいで神災が起きたことを知る

➡ヨハン・リーベルト状態に拍車がかかる


新しい生活による疲労、ストレスによってヨハン・リーベルト状態がさらに悪化し、自殺しようとする。両親が死んで49日たった50日目、両親がこの世を去ってから自殺しようとして、異変に気づいた梓咲にギリギリのところで止められ

梓咲の両親は出払っている


梓咲が怒るとともに泣きじゃくる。

➡好意を寄せていたが、涼が死ぬかもしれない恐怖によって、その想いがさらに強くなる(失う時始めてどんなに大切だったかわかる)


涼の弱いところを見て、涼を失いたくない、と心から思い、涼を抱きしめ1日中身を寄せ合う➡「絶対死んじゃいや😫」「離さないからっ!」「ずっと一緒」

➡梓咲は普段の好意に加えて、その感情がエスカレートし、かなり思いがダダ漏れ。(後に思い出して恥ずかしさに苦悶する)


涼は体温に生命の弱さと強さを感じる🔜living room


涼は泣きながら一言

「生きてる...。生きててよかった。梓咲、ありがと」


涼は梓咲によって「生」を取り戻す。

✳自殺未遂は梓咲と涼の秘密


✳梓咲は高校一年生でJK。もともと発育が良く、その育ちに育った豊かな胸を押し付けられた涼は、生を取り戻した後、梓咲の両親が帰ってきて、梓咲が顔を赤らめながら大慌てで部屋を出ていくまで梓咲の胸を存分に味わう。


次の日の朝

朝チュン


「涼ちゃん。さっきはあのぉ、ずっと抱きしめちゃっててごめんなさい。でも、そのくらい涼ちゃんのこと大事に思ってるってことだからね?自殺なんて絶対ダメだから...。」梓咲は顔を赤らめ、俯く(涼と顔を合わせないように)

「分かってる。もう自殺なんて馬鹿な真似はしない。あとさっきのことはいいよ、むしろ感謝してるし、嬉しかったし、梓咲の...。なんでもないや」(梓咲の胸の感触を思い出す)

「なにぃ?涼ちゃん。すごく気になるから最後まで話してよ。」

「ほんとになんでもないんだって…、あぁ。呼び方が子供の時のに戻ってるって言いたかったんだよ。「涼ちゃん」だと恥ずかしいからいつもみたいに涼って呼んでよ。」

梓咲は顔をさらに赤らめる

「それはごめん。だけど、今なんか誤魔化したでしょ。あぁって言ってたし。呼び方のことは咄嗟に思いついた言い訳じゃないの?」

「いや、本当だって。」

「絶対に嘘!」

「本当だよ」

梓咲は疑わしげに

「んー。まぁそういうことにしといてあげる!」

「だから嘘なんかじゃないって💦まぁそういうことにしておいて下さい。」

ふふっ(2人は顔を見合せ微笑む)

「とにかく今日のことは忘れてっ!抱き合ったことも、その時私が言っちゃったことも、全部!...。」

涼は神妙な顔で答える。

「ううん。絶対に忘れないよ。梓咲。」

「忘れてよ〜」

「忘れない。見失ってた生きる意味をやっと取り戻せたから。」

涼は梓咲の顔に右手を伸ばし、優しく頬、髪に触れる

「涼?」(ドキッとし、火照る)

「梓咲のおかげだよ。本当にありがとう。一生今日のことは忘れない。」

(梓咲は涼の手に自分の左手を重ねて優しく微笑み、また涙が流れる)

「わかった。私も覚えてるよ。今日のこと...。ずっと。」

(梓咲は両手で涼の右手を握り、自身の胸元に寄せる)

「私たちふたりだけが知ってる、ふたりだけの秘密にしようね。」



月日は流れ涼は中学卒業、

榊原さんは研究所消滅後、東京に単身赴任していたが、この際引っ越すことになる。


4月から梓咲ちゃん(2年になる)は編入試験を受け、涼は首席で東京(おじいちゃんの教えてる大学があるのも東京)のトップレベルの公立高校に入学。


➡涼は友達はできるが、馴染めない

梓咲ちゃんは気遣ってくれるが、その分からかわれたりする…。また、同時に転入してきた梓咲と、1年の涼の関係が噂になる。姉弟じゃないのに、一緒に登校してたり、...。

勉強面では1位キープ 国語だけ出来ないが、他はほぼ満点で、特に暗記系科目は満点。(見ただけでテスト中に思い出せる、またすごく集中すると、解法が頭に流れてくる➡本当は作問者の過去の思考や視覚が流れてきている。)


高校入学を機に涼の願いから一人暮らしを始める

「いつまでもお世話になる訳には...。」

榊原さん「まぁ、涼はしっかりしてるしいいかもな」奥さんは「立ち直ったみたいだし、年頃なのよ」

➡梓咲は「そうしたらまた、死のうとする!」と抵抗する(自殺の心配+涼と一緒にいたい想い)が、「梓咲、ありがとう。もう自殺なんてしないよ。やらなきゃ行けないことがあるから。行かないといけない場所(真理)があるから。」

渋々受け入れるが、「たまに一緒に遊ぼうね?」

➡姉弟以上、恋人未満

➡心配な梓咲は毎朝涼の家の前で待って、一緒に登校し、弁当も作ってあげてる。➡周囲は恋人?と噂するが仲は姉弟

(梓咲は涼のことが好きだが、思いを打ち明けることで今の姉弟として仲の良い関係が崩れてしまうかもしれないのが怖い➡あの日涼に打ち明ければよかったと後悔)


一人暮らしが始まる

➡もともと両親が研究室務めで、家のことを1人でやる機会が多かったから生活のことはできる


同時期に、「真理」「17種類の素粒子は究極の空が異なる表れ方をした色であり、その空を追究する。」を求めるため、榊原さんの研究室に特別に入れてもらい、休みの日に通っている。



涼は「生」を取り戻したことで、少し明るくなり、ヨハン・リーベルト状態が治る➡友達ができ始め、モテモテになる


「涼くんってさ、天才だし、イケメンで完璧なのに、親しみやすくて、すごく憧れるよねー!」


ある時梓咲が涼の部屋に泊まった日に涼は「夢」の話をする。

「白い光(多分ビックバン)でぱっと包まれた後、138億年の闇(なんで分かるんだろう)をさまよい、いつからか欧米系の少女(ルイス教のルイスに似てる)が宇宙の中心(なんで中心って分かるんだろう?➡虚空石未来は中心、虚空石過去は138億光年彼方の宇宙の先のファーランド)で1人泣いてて、しかも僕と同じ成長をしている。」

「子供の頃からその子が運命の人みたいで、ずっと憧れてるんだ。まぁ、夢だけど」

梓咲は複雑


こんな感じで1年が経ち、第一章始まりの場所へ

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