ドーナツの穴のように

大人になれない僕たちは

大人になんてなりたくないと言う


この夏に、この儚さに、

僕たちだけの孤独に、意味があるのだと言う

大人になんてなりたくないと思う、

僕たちのその心にこそ価値があるのだと言う


そのまま儚く消えるも良し

壊されて跡形もなくなってしまうも良し


ドーナツの穴の証明のように

もう分からないけれど時々思い出して、

失ったものを確かめるのもまた良いのだろう

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