エルフキャット・シンドローム。(え?コスプレじゃないんですか?)
猫野 尻尾
第1話:エルフキャットって種族。
この物語の主人公「
都心から離れたアパートで独り住まい。
いや厳密に言うとふたり住まい。
なぜ天気君が、ふたり住まいかって言うと今、彼の部屋にエルフキャット
って珍しい種族の女の子が同居してるからだ。
エルフキャットって種族の特徴は尖った耳が猫みたいに頭の上にぴょこん
っと生えていて、お尻に尻尾も生えていて皮膚が毛に覆われてなく露出して
いて耳と尻尾以外はほとんど人間の女の子と変わらない。
そんなあまりポピュラーじゃない種族の子がなんで人間の世界に普通に
いるんだって話だけど、それにはそうなった訳があるんですね。
天気君と同居してるエルフキャットちゃんの名前は「リンド・エルフィリア」
リンドは天気君が街でナンパしたわけじゃない。「そんな勇気はない」
とあるイベントがきかっけで天気君とリンドは知り合うことになった。
ってことでリンドが天気君のところに来てまだ一週間ほどしか
経ってないが、天気君はキャットミントって種族について何も知らなかった
から、最初はその生態に驚かされた。
ふたりが出会った一連の出来事を知るには一週間ほど前に
といけない。
リンドの出身はユークレイニアンって国のドウェルフ地方ってところ。
彼女はその片田舎の伝統あるアトモスフェリク魔法学校に通っていた学生。
歳は天気君より3才歳下の17才。
立派な魔法使いになるため、ただいま勉強中。
薬の調合を間違えたりする、ちょっとドジなところもある。
である日、学校でリンドは魔法の薬の調合に失敗して「チュドーン」って
爆発させたあげく、どこへともなく校舎を道ずれに自分も吹っ飛ばされた
んだな・・・。
やっぱりドジなんだ。
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
折しも同時刻の日本。
幕張で大規模なコスプレイベントが開催されていた。
オタクでコスプレ好きな天気君が、その会場にデジカメ持参で来ていた
時のこと。
お気に入りのコスプレーヤーを探してウロウロしてたら天気君のほうに
背中を向けて腰のあたりに手を当てて「いたたたぁ〜」って唸ってる
コスプレーヤーさんを発見した。
せっかくだから「写真を撮らせて」ってお願いしようと彼女の前に回りこん
だら、ずず汚れてて衣装もあちこち破れてて、しょぼ〜い猫コスでロリコン
ファッションの女の子がそこにヘタレ込んでたっつうわけ。
たしかに顔もずず汚れたんだけど、それでもその子、おしっこチビリそうな
くらい、めちゃ可愛いかったんだ。
超絶、悶絶、史上最高最強に可愛かったんだ・・・あくまでそれは天気君の
主観にほかならないんだけどね。
もし、その猫コスロリの子が超ブスだったとしたら、天気くんは彼女を無視して
どこか他のコスプレーヤーを求めて移動しただろうから、まじそうなってたら
今頃リンドは天気君のアパートにいなかったでしょうね。
とぅ〜び〜こんて乳。
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