エセオタクな親友と異世界に転移した俺は何をしたら良いんだろう

黑兔

第1話 プロローグ

 202X年 日本 都内 某所


「はぁあ....ほんとに今年は熱いよなぁ、何処の南国かってのよ」


新太氏あらたしよ、暑さに負けてはならん!学校まで踏ん張るのですぞ!」


「んな事言ってる海斗の方がもっと足ふらふらじゃんか」


 新太氏あらたしこと、戸辺新太郎とべしんたろうは数十年に一度の猛暑( N回目)によってノックダウン寸前になっていた

 

 そんな消耗し、足をふらつかせる新太郎を励ましたのは喋り方がござるじゃない方のなんちゃってオタクである海斗こと須田海斗すだかいとであった


「わ、私は良いのですよ、なんたって!美希ちゃん四周年写真集が今日発売なのですからっ!」


「はぁ、まぁた始まったよ…」


「またとはなんですか、またとは!」


 海斗がデビュー時から今まで、四年ほど推している飯田美希、通称美希ちゃんの四周年写真集の発売に狂喜乱舞し、くるくると身を捩って踊る


 そんな海斗に疲れ切った様な目を向けた新太郎は海斗とは十三歳からの親友である


 そして、今は十八歳、高校最後の夏であった。


「そんで、海斗はもう進路決めたんか」


「私はもう決めました、卒業したら大学に進学しますぞ」


「ああ、海斗の兄貴達が卒業してったって云う法学部のデカい大学か.....」


「で、ありますよ」


 新太郎が進路の話を問う。そして海斗はうんうんと頷き、それに答える


「そうかぁ、うちは貧乏だから大学行ける金なんて無いし、就職一択かなぁ」


「新太氏ならどんな仕事にだって就けますよ、なんたって私の自慢の親友ですからね!えっへん」


「ははっ、ありがたいこって」


 新太郎の家は貧乏であり、シングルファーザーの父が男手一つで新太郎と小学生の妹と弟を育てている


 そんな貧乏な彼は就職すると言い、海斗は私の最高の親友は何にだって就けるよ、と自慢気に胸を叩き、それに答えた


 そんな二人は気づかない、徐々にひび割れていく先の空間に、異変に





 バリッ、バリリ、ピカッ









 瞬間










 太陽の陽を奪う程、まばゆい光が新太郎と海斗の視界を覆った











________


どうも


黑兔と申します


最後までお読み下さりありがとう御座いました


またお越し下さいませ




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