【詩】無恥な星屑

          ―――――


名前もない星屑は輝く太陽にあこがれても

何もできることはないと

不貞腐れる


その間に星屑は

太陽の隣へ近づいて

そのまま気づかれる前に離れてゆく


天の運行は長く

星屑は機会を失って悔しがる


天の運行は規則正しく

悔しがっている間に一巡り


太陽の光に星屑は照らされ

それでも星屑は悔しさを思い

また離れてゆく


愚かな星屑はそうするうちに

爆発して消え去った


そんな星屑が他にも居る

しかし太陽の光に照らされた星屑は

数えるほども居なかった


そのことを星屑が知ることは永遠に無かった

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