引きこもり幼馴染が学校に行こうとしないので、調教して無理やり行かせる事にした

怠惰なペンギン

第1話幼馴染に怒りの鉄槌を下す


 俺には同い年の幼馴染がいる。小さい頃からずっと一緒で、一体いつから隣にいたかも判然としない程だ。


 しかしそんな幼馴染がある日を境に家に引き篭もるようになってしまった。

 理由は分からない。あいつは頭が良かったし、顔も可愛かった。スポーツは苦手だったけれど、女子が運動音痴だからといってどうこうすることもない。


 あいつが引きこもってからも俺はあいつと一緒にいることが多かったが、どれだけ尋ねても理由を教えてくれることはなかった。

 いじめなのかもしれない、と同級生たちに話を聞き回ったが、それらしい情報はまるで出てこなかった。

 それならばただのサボりか、他に何か理由があるのか。


 俺は今日もあいつが引きこもる理由を考えながら通学路を逆向きに歩く。

 夕陽が真っ赤になって落ちていく様はいつ見ても素晴らしい。


 毎朝同じ時間に起きて、美味しい朝ごはんを食べ、あくびを堪えながら学校へ行き、学友と他愛のない話をし、共に勉学に励み、くたくたになりながら落ちゆく夕日を見て、今日も一日いい日だったと思う。

 これ以上に充実した日々があるだろうか。

 俺はあいつと一緒にこんな変わりようのない日常を送りたいのだ。


 あいつの家に着いた。インターホンを押してしばらくするとドタドタと音が鳴って扉が開く。


「慶ちゃん、おはよ!」


「ああ、おはよう、ゆき」


 出迎えてくれたのはパジャマ姿の小雪だ。愛称はゆき。名前の通り白雪のような髪を腰まで伸ばしている。長らく外に出ていないせいで肌も不健康な白色だ。


「慶ちゃん、学校お疲れ様!あっ、鞄持つね」


「お、おう、ありがと」


 ゆきは俺から鞄を取り上げて嬉しそうにはにかむ。


 こんなに元気なくせになんで引きこもってんだ。

 俺は少々苛立ちを覚えながらゆきの後ろに着いて行く。いじめの線も薄い。何か不幸があって悲しんでいる様子もない。そればかりかこんな笑顔で出迎えてくる。

 理由があるとすればあとはただのサボりとしか思えない。


「なぁ、俺が来るって知ってんならちゃんとした服くらい着ろよ」


「えぇー、いいじゃん、これが一番楽なの」


 ゆきは自分のベッドに座って俺を見上げた。

 ゆきの部屋はほぼピンク色で埋め尽くされていて、大変女の子らしい部屋だ。小物やぬいぐるみもたくさん置いてあって賑やかである。

 俺はカーペットの上で胡座をかいた。

 

「お前なぁ、仮にも女の子なんだから、それくらい気を使えって」


「えぇー面倒くさーい」


 ゆきはそういってベッドにゴロンと転がった。寝転がる拍子に半袖の上着が捲れて白い横腹が垣間見えた。

 サッと目を逸らす。こんなブカブカでゆるゆるのシャツを着られたら困るのだ、目のやり場に。


「お前なぁ、そうやって面倒くさいって言って学校もサボってんじゃないだろうな」


「教えなーい」


 引きこもってすぐはあまりこの話題を出すことはなかったが、俺も投げやりになっている。

 というか、いつものゆきを見ていると本当に面倒くさいって理由な気がしてならない。

 俺は鞄を開いてプリントとノートを取り出した。


「ゆき、今日のノートとプリント、ちゃんと勉強しろよ」


 俺がそう言うと顰めっ面になったゆきが体を起こした。


「そんなの持ってこないでよ」


「お前は高校生なんだから、高校生の本分は勉強なんだぞ」


「私高校生じゃないもん、自宅警備員だもん」


 こいつ、やっぱり面倒くさいからなんじゃねえか?


「お母さん心配してたぞ、ゆきが学校に行ってくれないって」


「いいもん、お母さんに捨てられたら慶ちゃんに拾ってもらうもん」


 ゆきは俺に飛びついてきた。俺はムカついたので腕に取り付くゆきの頬を片手で挟んだ。

 ゆきの頬は想像以上に柔らかく潰れる。いつまでも触っていたい感覚になるが、騙されてはいけない。こいつは今言っちゃいけないことを言ったのだ。


「ふざけるのも大概にしろ、いいな、自分の親は大切にしろ、特に母さんを悲しませるようなこと言うんじゃねぇ、それにお前のことなんか拾ってやるか、そこらへんで野垂れ死んどけ」


 それだけ言うとゆきが俺のことを睨んだ。不貞腐れたって何もしてやるか、こいつは親のことも社会のことも舐め過ぎている。


「慶ちゃんひどーい、か弱い乙女にそんなこと言うんだ」


「被害者づらすんな、俺はお前のために言ってんだ。このままだとお前、ほんとにダメ人間になるぞ」


 ゆきは頬を潰されたまま目を背けた。くっきりとした二重に透き通るような青色の瞳はまるで宝石のように綺麗だった。


「別にいいもん」


「なぁ、ゆき、教えてくれ、一体何があったんだよ、なんか理由があるんだろ?俺はお前と一緒に学校に行きたいだけなんだよ」


 俺はゆきを掴んでいた手を離した。解放されたゆきは暗い顔をしている。


「言わない」


「ちゃんと相談に乗ってやるから、一人で抱え込まないで教えてくれよ」


「やだ、言ったら慶ちゃんに怒られるもん」


 ゆきは体操座りをして顔を膝に埋めた。

 怒る?俺が?そんなことあるか、俺はゆきの味方だ。どんなことがあっても、ゆきを助けたいんだ。


「怒るなんてしねぇよ、俺はいつでもお前の味方だ」


「ほんとぅ?」


 ゆきは俺の方を向いて震えるような声で言った。


「ああ、本当だ、たとえどんな理由でも、俺はお前と一緒だ。な?教えてくれ」


「嫌いにならない?」


「ああ、絶対嫌いにならない」


 ゆきは俺の言葉を聞いてパァッと顔を輝かせた。よほど嬉しかったようだ。

 やっと教えてくれる気になったんだな。どんな悩みでも俺が解決してやる。

 そう思いながらゆきが口を開くのを待つ。


「私、私ね、ほんとに、ほんとぉーにね」


 ゆきが目を瞑る。俺は固唾を飲んでゆきを見守る。


「…嫌なの」


「なにが?」


「…ぅが嫌なの」


「ん?もう少し大きな声で言ってくれ」


 ゆきが突然自信なさそうに小さな声で言うので俺は聞き返した。


「べ、勉強が、嫌なの」


「は?」


 聞き間違えか?いやいやいや、きっと聞き間違えに違いない。


「だ、だから、勉強するのが嫌なの!面倒くさいの!やりたくないのぉー!」


 ゆきが部屋中に轟くような音量で叫んだ。

 思わず目を見張る。内容が理解できない。


——勉強が、いや?めんどうくさい?


 ゆっくりと、ぐつぐつと俺の中で怒りが巻き起こる。


 今まで散々気を使って、きっと心が傷ついているんだろうから、と優しくしてやって、いろんな我儘を聞いてやって。


——それで理由が、やりたくない、から?


「お、お前」


「はぁ、打ち明けたらスッキリできた、ありがとね慶ちゃん、これからも私のことよろしくね」


 毎日家に行ってやって、アイスとか、プリンとか買いに行ってやって、部屋の掃除してやったり、ゴミ出ししてやったり…。

 おい…ゆき、お前…おまえ!


「ふざけんじゃえぇーーーー!!!」


「きゃっ」


 俺は情動的にゆきを押し倒した。怒りで頭が沸騰しそうなだ。

 俺は状況を把握していないような間抜けな顔をしたゆきに向かって怒鳴る。


「ふざけんな!てめぇ、ふざけんなよ!突然引きこもり出して、心配かけまくって、あんなに気ぃ使って世話してやったのに、てめぇ、ふざけんな!俺の心配を返せ!謝れよ!全員に、お前が迷惑かけた全員に謝れクソ野郎が!」


「ひっ、ひっぐ」


 俺の激昂にゆきは驚き慄いて、目尻に涙を溜めて今にも泣きそうだった。

 そんな姿さえ憎たらしい。


「おい!なんか言えよ!泣いてんじゃねぇ!泣いて許されると思ってんのか!」


「ご、ごべんなざい」


 つーっと涙を流して、端正な顔をぐちゃぐちゃにしたゆきは消えいるような声で謝った。


「謝って許されるような問題じゃねぇよ!」


 俺の怒りは止まるところを知らなかった。こんなに怒ったのは初めてだ。治る気がしない。


「け、慶ちゃん、ひっぐ、ごめんね?ご、ごめっうぅー」


 俺はもう一度頬を潰してやった。今度は手加減なしで本気で潰した。綺麗な顔が更に歪んだ。


「謝って許されると思ってんのかコラ!甘えてんじゃねぇよ!ふざけやがって!クソが」


「うぅー、うぅ」


 憎たらしい。もう許してあげていいんじゃないかと思ってしまうことが憎たらしい。

 俺はこいつに怒ってるんじゃないのかもしれない。こいつを許そうとする自分自身が憎くて怒ってんのかもしれない。


 もう何もかも許せない。めちゃくちゃにしてやりたい。こいつも、俺も、取り敢えずこの怒りを何かにぶつけたい。


 そんな時、ゆきの乱れた瞳が俺を見据えていることに気がついた。俺に恐怖している瞳だ。先程まで俺のことを散々舐めていた瞳が俺に恐怖を抱いている。


 嬉しかった。やり返せた気がした。こいつのもっと恐怖する姿を見たかった。もっともっとこいつを畏怖させて、困らせて、壊して…。それでこの膨らみ続ける遣る瀬無い怒りを少しは減らせる気がした。


「ゆき」


 ゆきは呼吸が乱れてまともに返事ができない。代わりに俺の目を綺麗な青色で見つめ返している。


「お前をぶっ壊してやる」


「——っ、ひぃ」


 俺の怒気を込めた声にゆきの肩がびくりと跳ねて、力なのない声を漏らした。

 そんな声も俺の怒りを悉く煽った。俺はもう我慢できなくなって、両手をゆきのピンク色のシャツの襟に掛けた。


「や、やめっ——」


 バチバチバチバチ


 ゆきのシャツはパチッと止まるタイプのスナップボタンだったので、簡単に剥ぐことができた。

 

 隠すものがなくなったゆきの体をまじまじと見る。絹のように白くきめ細かい肌に、水色の可愛らしいブラジャーが見えた。胸は多少の膨らみはあるが控えめで華奢なゆきの身体を更に儚いものに思わせる。

 そんなか弱い身体を見ると破壊衝動がどこからともなく溢れ出した。


「け、慶ちゃん、やめて、お願い、謝るから…」


 ゆきは青色の瞳を恐怖に染め上げながら懇願するように首を振った。

 俺はそれを意に返さずゆきのブラジャーに手をかける。


 ゆっくり、上にずらしていく。まず最初に見えたのが白く膨らんだ下乳だ。食い入るように見る。見るだけで柔らかさが伝わるようだった。

 そこで俺の腕が止まった。否、止められた。


「おい、どかせ」


「やっ、やぁ」


 俺の腕を小さな手で力一杯抑えているゆきは、小さく鳴きながらこれ以上はダメだと言わんばかりに首を振った。

 俺は無性に腹が立った。ゆきのくせに、俺の邪魔をしやがった。


「どかせって言ってんだろうが!」


「ひっ」


 俺が怒鳴るとゆきの抵抗する力が一瞬弱まった。その隙にゆきの両手を掴んで頭の上に持っていく。ゆきのか細い両腕なら片手で制することなど造作もなかった。

 両手を上げたことでゆきの痴態がありありと見えた。両腕を上げるに伴って腰が上がり胸が反り返ることは自然の摂理だ。


「慶ちゃん、こ、怖いよぉ、もう、やめて…」


 ゆきは泣きながら甘えるように言い出した。俺に犯されそうになっているのに、俺に縋っているのが馬鹿らしくて嬉しかった。


「やめるわけねぇだろ」


 俺は勢いよくブラジャーを上にずらした。ゆきの胸は少しだけ上に引っ張られて、それから堪えきれなくなって全体を露わにした。


 小さく、しかし確実に膨らみを伴う胸は正しく美乳と言っても過言ではない。自然的で愛嬌のある形の双丘の頂上には控えめな蕾がそれぞれ一つずつあった。

 縮んだ蕾は萎れているわけではない。麗しい桃色だ。

 俺は目を大きく開いて絶景を見渡した。


「やぁ、み、見ないで」


 ゆきは恐怖に目を瞑っている。


「ちっ」


 俺は舌打ち一つすると消えてしまいそうなほど儚く思わせる乳房を遠慮もなにもない力で握りしめた。

 手のひらには柔らかく滑らかな感触が広がる。


「いっ、痛い、慶ちゃん、やめて」


「うるせえ」


 俺は聞く耳を持たないでゆきの膨らみを揉みしだいた。

 痛い、痛い、と言って悲痛に鳴くゆきの声は俺にとってははちみつのように甘美に感じられた。


 片手で弄びつつ、余った丘をどうしてやろうかと考える。 

 いいことを思いついた。

 俺はゆっくりとゆきの膨らみに顔を近づける。近づいても粗が見えない粉雪のような細やかな肌が眼前に迫る。


「慶ちゃん!?ま、まって…ひゃぁ、そ、そこ、だめぇ」


 俺は吸い込まれるように顔を近づけると舌を出してゆきの膨らみの外側ひと舐めにした。

 はちみつよりも甘かった。一度舐めてしまったら止まらない。

 俺は貪るようにゆきの膨らみを舐め回した。柔らかい感覚が舌を伝い、後から甘美な香りが漂う。


「だっ、だめ、そこ、だめぇ」


 ゆきの呼吸が荒くなる。ゆきの甘い声は怯えた時の声よりも俺を興奮させた。


 外周もそこそこ、お預けにしていた蕾に吸い付く。ジュルルルと不快な水音を立て、コロコロと下で転がした。


「ひゃぁ、だめっ、けぇちゃぁん、やぁ、そこ、なめちゃっ、んぁ」


 ゆきの呼吸が一層荒くなる。随時びくりと腰を震わし、濡れた声で鳴くのが扇情的過ぎて怒りが込み上げた。


「おい」


 俺が顔を上げてゆきを呼ぶと、ゆきは顔を真っ赤にして涙を目尻に湛え、艶やかな瞳で俺を見た。呼吸が荒く、はぁはぁ、と息を整えている。俺が手を添えている膨らみはゆきの呼吸に合わせて上下した。


「お前、感じてんのか」


 俺がそういうとゆきは肩を震わせて目を逸らした。その仕草にも込み上げてくるものがある。


「な、なんで?」


 語尾を小さく上げて微かな声で言うゆきはなんとも儚く、今にも壊れてしまいそうだった。


 俺は確認のために添えていただけの手を滑らせて、小さな蕾を指でなぞった。


「っん」


 ゆきは目をぎゅっと閉じて声を押し殺すように反応した。


「やっぱり感じてんのか?」


 俺は怒気を込めた声音で言う。


「かっ、感じて、ない…」


 ゆきは顔を背けたまま言った。こちらに向ける頬には白く美しい髪が汗で張り付いていて、俺の劣情を悉く煽った。


 俺は舌打ちを一つすると、薄桃の小さな蕾を優しくこねたり、さすったりして弄んだ。


「んっ、や、やめっ、んぁ、んっ、あっ」


「おい、てめぇ、なに感じてんだよ」


「かっ、感じてなんかっ、ひゃっ、んっ、んぁ」


 ゆきが腰を捻って逃げるようによがり出した。俺は無性に苛立ちが募って、ゆきの蕾を指で潰した。


「ひっ、い、いたい!けぇちゃん!痛いよぉ!」


 俺は蕾を指で潰しながら痛がるゆきの頬に自分の頬をつけるようにして、震えるような低さの声音で言った。


「勝手に感じんな」


 俺が怒気を込めて発すると、ゆきは俺の声に共鳴したようにぶるりと震えた。

 指に込めた力を抜く。

 顔を上げるとゆきは上気した顔で涙を湛えたまま俺を見ていた。


「分かったな」


「そ、そんなこと、言われても…きゃっ、いたぁ、やめてぇ」


 抗議しようとしたためもう一度指に力を入れると。目をぎゅっと瞑って首を振った。

 暫く痛い思いをさせた後、そっと指に力を抜いてゆきの瞳を見ると、ゆきは観念したような表情をした。


「わっ、分かり、まし、た」


「感じたら、分かってるな?」


「は、はい…」


 俺はゆきを鋭く睨むともう一度蕾に吸い付いた。

 もう片方は今度は指を優しく動かしてコリコリと転がした。


「っん、ん、っん、んんんっ、はぁ…っん、はぁ、はぁ」


 頑張って嬌声を漏らさないように堪えるゆきが愛らしく、ますます破壊衝動が募る。


「んっ、んんぅ、んっ、んっ、け、けいちゃっ、んっ」


 こんな時にも俺の名前を呼んでくるな。

 俺は仕返しに蕾を甘噛みした。するとゆきの腰がびくりと跳ね上がった。


「んやぁ!…っぐ、んぁ、んんんっ」


 俺は口を離してもう一度ゆきを見た。しかし右手では未だにゆきの蕾を撫でている。

 俺の顔を見る瞳には火傷しそうなほどの熱を帯びている。

 声を出さないように口をキュッと閉じて首を動かして必死に耐えていた。


「今、声出したよな」


「んっ、ぐ、だっ、出してっ、んっ、んぁ、はぁ、はんっ、だし、出して…っんぁ」


 俺の質問に答えようとすると声を出してしまうために、最後まで言い切れていない。

 

「おい、ちゃんと話せ」


「だっ、けい、ちゃん、がっ、はぁ…っぐ、さわっ、る、からぁ」


「感じてないなら、ちゃんと話せるはずだろ?」

 

 ゆきは泣き出しそうなほど目尻に涙を溜めて困った顔をしている。俺はどうしようもないほどその顔が好きだった。


「なぁ、なんとか言ったらどうだ」


「んっ、んんん、こっ、こえ、だし…って、ない、でっ、です…」


「そうかよ」


 俺はつまらなそうな表情でゆきを見下した。

 そう言えば、ゆきは俺が耳元で囁いた時、すごい反応した気がする。耳も弱いのかもしれない。

 俺はゆきの顔に自分の顔を近づける。


「けっ、慶ちゃん!?——っん、だめぇ、そこっ、舐めちゃやぁ」


 耳を食んで舌で耳輪を舐め回した。紅く染まった耳はとても熱くなっていた。

 そのまま耳の中に舌を入れ込む。


「やぁ、んやぁ、だめっ、そこ、だめぇ、んっ、はぁ、はっ…んぁ」


 俺は止めていた指を動かし始めた。耳の中に激しく舌を出し入れしながら、吐息を多めに吐き、大袈裟に水音を立てて、指は人差し指と親指でコリコリと転がすようにした。


「けっ、けぇちゃんっ、そっ、そんなぁ、いっしょになんっ、て、だめっ、んにやぁ、あっ、あんっ、けいちゃん、けいちゃん!」


 俺は無我夢中でゆきを弄んだ。ゆきはもう声を我慢することすら出来なくなって、淫靡な嬌声を上げた。


「んっ、だめぇ、そんなにっ、いじったら、んぁ、はぁ、きちゃ、やっ、きちゃうからぁ……っん、やっ、いっ、、やぁぁぁぁぁ」


 今日一番の声を上げたと思ったら、ゆきの身体が大きく痙攣した。驚いて顔を上げると、ゆきは熱い吐息を漏らしながら蕩けそうな瞳で天井を眺めていた。


「イったのか?」


 俺の呼びかけに我に帰ったゆきは気まずそうに目を背けた。俺はいい知れない達成感に包まれた。俺の手で、俺の舌で、ゆきが達したんだ。


「おい、ちゃんと言え」


「いっ、イキ、ました…」


「どうしてイったんだ」


 そう言うとゆきは顔を赤くして口を噤いだ。


「どうしてイったのか言え」


 俺が催促すると、観念したのか小さな口を開いた。


「けい、ちゃんに、触られて、イっちゃいました…」


「ちっ」


 俺は舌打ちした。あぁ、もう止まらない、こいつを完全に壊さないと止まらないんだ。

 なんでこんなに気が済まないのか不思議でしょうがないが、こいつが嫌がって、泣き叫んで、怖がるところがどうしようもなく見たいんだ。


「嫌なことされてイクなんて、とんだ変態だなお前」


「——っ」


 ゆきは顔を赤らめて目を背けたままだ。それが気に入らなくて顎を掴んで無理やりこちらに向けさせる。

 ゆきは濡れた瞳で俺を見て、すぐにそらした。


「感じるなって言ったはずだよな?」


「…慶ちゃんのバカ」 


「あ?」


 俺が怒気を込めて言い放つとゆきはびくりと肩を震わせた。


「てめぇ、誰にもの言ってんだ」


「も、もうやめてよ、怖いよ…」

 

 ゆきは目を逸らしながら泣きそうな顔で言った。


「勝手に感じやがって、もっと怖い目見ないといけないみたいだな」


 ゆきは愕然とした表情で俺を見た。


「やぁ、ごめんなさい、ゆるして…」


 ゆきを拘束したまま俺はベルトを外してズボンのチャックを下ろした。俺の陰茎ははち切れんばかりに膨らんでいて、とてもチャックの間から出せるような代物ではなかった。


「な、なに、してるの?」


「お前が俺の命令に背いたから罰を与えるんだよ」


 片手でパンツを下ろすと、肉棒が勢いよく飛び出した。

 ゆきはそれを驚愕の眼差しで見ると、小さく戦いた。

 怖がるゆきの胸の上に跨ると、俺の陰茎は力強く屹立していた。


「おい、口開けろ」


 ゆきは血の気が引いたように顔を青白くして首を振った。


「ちっ」


 俺は舌打ちするとゆきの顔を掴んで花唇を人差し指でなぞった。久しぶりに触ったゆきの薄紅色の唇は艶々としていて柔らかかった。

 そのまま人差し指を口の中に差し込んだ。


「んんん、んんー」


 ゆきは顔を振って逃げようとするが顔を掴んでいるため、俺の人差し指はゆきの口から離れることはない。

 無理やり歯をこじ開けようとしたが、思ったより固くて開かない。


「おい、開けろ」

「んんん、んんん」


 ゆきは頑なに口を開けようとせず目をきゅっと瞑った。

 俺は口に指を差し込んだままもう一度耳にしゃぶりついた。力を抜かせてその隙に指を差し込むのだ。


「んっ、んんん、んっ、んっ」


 大きな水音をを立てながら舌を激しく動かして舐め上げた。ゆきの抵抗力も次第に弱まってきた。


「ん、んん、んっ、んー、んぁ」


 一瞬だけ力が抜けて歯が浮いた瞬間、俺は強引に指を中に入れた。


「噛むなよ、分かったな」


 俺は有無を言わせない顔でゆきを睨みつけた。すると、ゆきは諦めたのかスッと力を抜いた。

 俺はそのまま中指を追加で口に差し込んだ。


「——っ、んっ、んぁ、ぐぁ、ぼっ、ばぁ」


 口の中で指を出し入れしながら、舌をなぞったり喉の奥に差し込んだする。

 ゆきは諦念した、しかし上気した顔でされるがままになっている。

 俺は二本の指を上下に動かして、ゆきの口を無理やり開けた。

 

「けぇ、けぇた——」

  

 涙目で俺の名前を呼ぼうとしたゆきの口に勢いよく肉棒を差し込んだ。ゆきは、ごぼこぼと汚い声を漏らして俺の肉棒を口に含んだ。


「噛むんじゃねぇぞ」


 俺は差し込んだ肉棒をゆっくりと出し入れする。ゆきの上顎に当たったらそのまま引いて、また入れてを繰り返す。


「んっ……んっ……んっ……んっ」


 頑張って鼻で息をしながら俺を見上げるゆきの顔は健気で、淫らで、愛おしかった。


「おい、ちゃんと俺を気持ちよくしろ」


 俺がそう言うとゆきは困惑した表情をした。どうすればいいか分からない時の表情だ。


「舌で舐めろ、あとお前が動け」


 ゆきは素直に俺の命令に従った。俺の顔を見ながら、一生懸命首を振って、舌で俺の亀頭を舐め回した。


「じゅぼっ、ぼっ、んっ、んじゅ、じゅぼっ、んっ」


 両腕を抑えられ、上半身がはだけたまま健気に奉仕する様は俺の支配欲を悉く刺激した。

 もっと、もっとだ。


「んっ、ぼっ、けいひゃん、んぼっ、ばぁ、んっ、んっ、けいひゃん、れろ、んっ」


 ゆきは俺の名前を呼びながら丁寧に肉棒に奉仕している。

 あまり嫌がる素振りのないゆきを見て、俺は苛立ちが芽生えた。


「ちっ、なに真剣にやってんだよ」


「——っ、んごぼぼ」


 俺はゆきの甘美なファラチオを喉に突き刺すことで強制的に終わらせた。

 苦しそうにうねる喉の奥は、暖かく俺の肉棒を締めつけた。


「ん゛ー、んっ、んご」


 抗議するように首を左右に振っている。なんだ、息ができないのか。

 俺はニヤリと口を歪めてさらに奥へと差し込んだ。

 ゆきは仰向けになっているので、俺が押し付けるように体重をかけるだけで簡単に奥に届く。


「ん゛、んんんん、んぼ、んごごぼ」


 涙をつーっと流して、よほど苦しいのか段々と顔が赤くなっていく。それにつられて締め付けもキツくなっていく。

 するとゆきがむせ始めた。さすがに危険を感じたので肉棒を引き抜く。


「んべぇー、ごほっ、こほっ、こほっ、こほっ、はぁ、はぁ」


 腕を抑えているので咳も止まりにくいみたいだ。頑張って首を持ち上げて咳き込む様は嗜虐心を燻った。小さな口で呼吸を荒くして、上気した顔をこちらに向けて、濡れた青い瞳で俺を見据える。

 まだ、足りない。


「んっ、んんん」


「おい、口を開けろ」


「んっ、まって、もう、ちょっと、きゅ、きゅうけっごぼっ、んぼっ、ん゛っ、ごぼっ」


 今度はずっと差し込むのではなくゆっくりと出し入れをした。差し込むたびに汚らしく鳴く声は甚だ淫靡であった。


「んっ……んぼぼ、んっ、んぁ、ぼぼっ、んちゅ、んばぁ、はんっ、んぼぼご、んっ、んん゛」


 ゆきはずっと俺の目を見ている。嫌なことをされているはずなのに、健気に、従順に。

 苦しくても、どれだけ涙を流してもゆきは俺をじっと見つめて、ある種の慈愛のような表情をし始めた。


「ちっ、なんでそんな顔すんだよ」


「んっ!んぼっ、ん゛、ん゛、ごぼっ、ぼっ、ぼぼぼっ」


 俺は腰を振るスピードを上げた。ゆきが途中でむせても関係なく、ただ己の欲望のままにゆきの口に抽挿した。


「ん゛、ん゛っ、んん゛、んぼぼっ、んごっ、ぼっ、ん゛」


「クソがっ、ゆきっ、くそっ」


 俺はまっすぐ座っていたのを前傾姿勢にして、ゆきの表情なんて関係なく、腰を振り続けた。ただ自分が満足するために、ゆきを道具のように使った。


「ん゛、ん゛、ん゛、ん゛、んぼっ、んぼっ、んぼっ」


「ゆきっ、ゆきっ、もう、でるっ」


「ん゛ん゛ん゛んっ、っん〜〜〜〜」


 最後に一番奥に差し込んでゆきの咥内に精液をぶちまけた。

 差し込んだまま余韻に浸っていると、精液が、気道に入ったのか咳き込み始めた。


「んっ、こぼっ、こぼっ、ん゛」


「ゆき、ちゃんと飲み込めよ」


 俺はゆっくりと肉棒を抜いた。


「んっ、んっ、んくっ、んくっ……はぁ、はぁ」


 ゆきは俺の精液を飲み干すと荒く息を吐き出した。

 熱っぽい瞳で、俺を見つめる。


「なんだよ」


「な、なんでも」


 ゆきはそう言って目をそらした。


「そうか、じゃあ掃除してくれ」


 俺は拘束していたゆきの腕を離した。

 拘束から解かれたゆきは自分の手首を摩りながら懐疑的な視線を向けてくる。


「俺のここをお前の口で綺麗にするんだよ」


 ゆきは小さく頷くと跪いて俺の肉棒に舌を這わせた。


「れろっ、ちゅっ、んっ、べろ、んば、ちゅう、はぁ、はむ、んんー、んちゅ」


 ゆきは従順に俺の肉棒を掃除する。こいつ、なんでいきなり素直になったんだ?


「ん、んぢゅぢゅ、んぱっ、れろ、はぁ、んっ」


「もういい」


「んっ、…うん」


 ゆきは腕で口を拭うと、ぺたんと座り込んで両手を自分の股に差し込んで腕を真ん中に寄せた。

 引き寄せた腕でギリギリ蕾が隠れてしまったが、そのギリギリ感が実にそそるものだった。


「お前、いきなり素直になってんじゃねぇよ」


「だっ、だって、慶ちゃんが…」


 俺がなんなんだ?まぁ、さしずめ俺が怖かったからとかだろう。しかし、まだ満足できていない。こいつの全てを壊しきっていないからだ。


「も、もう終わりだよね?」


 ゆきは恐る恐る俺に尋ねてきた。怯えるように体を縮こませて上目遣いでこちらを伺うように言うのだ。


「そんなわけねぇだろ」


「え…、で、でも、その、出したじゃん」


「何言ってんだ?」


「や、だって、もう…っきゃっ」


 俺はもう一度ゆきを押し倒した。ゆきは涙目で俺を見る。まさか、早く終わらせるためにあんなに一生懸命になってたんじゃねぇだろうな。


「言っただろ、お前をぶっ壊してやるって」


「ひぃっ」


「上の穴は終わったんだ、次は分かるよな?」


「やぁ、慶ちゃん、謝るから、そこだけは…」


 俺は構わずにゆきの双丘を握りつぶした。


「きゃっ、痛い、慶ちゃん、やめっ」


「お前に拒否権なんてねぇんだよ」


 俺は片手を離すとゆっくりと滑らせながらブカブカのピンク色のズボンに手を入れていく。

 絹のような触り心地の布に手を滑らせる。

 恥丘を下ると、柔らかな陰唇を指が触れた。


「んやぁ、そこ、だめぇ」


「おい、濡れてんじゃねぇか」


「い、言わないでよぉ」


 ゆきは目をキュッと瞑って恥辱に苦しんだ。

 俺はゆきが恥ずかしがっているところをもっと見たかったので、ズボンに手を掛けた。そしてゆきに命令する。


「おい、けつ上げろ」


「やぁ」


 ゆきは顔を真っ赤に染め上げて必死に顔を振った。


「お前に拒否権なんてないって言ったよな?」


「い、いや、いやなの」 


 俺は舌打ちするとズボンを思いっきり引っ張った。

 ゆきの臀部は一気に持ち上がってひっくり返る。

 そのまま腕で両太ももを抱き締めると、足の先からズボンを引き抜いた。太ももを広げると水色の可愛らしい下着にシミが付いているのが見えた。


「やぁ、見ないでぇ」


 ゆきは恥ずかしさのあまり顔を隠してしまった。


「ちっ」


 俺は無性に腹が立って、自分のズボンのベルトを抜き取ってゆきに覆い被さった。

 ゆきの両腕を無理やり引き剥がしてベルトでキツく括った。それをベットのフレームに縛り付けてゆきを拘束した。


「やぁ、解いてぇ、解いてよぉ」


 煩いので布の上から陰唇の間を指でそっとなぞるとゆきはびくりと身体を震わせた。胸を張りながら腰をくねらせる様は扇情的だった。


「ひゃぁ、あん、んっ、はぁ、だめ、けぇちゃん、だめぇ」


「嫌なことされてるのによく感じられるな」


「あっ、んっ、やめっ、やぁ、ま、まって」


「そんなに嬉しいなら直に触ってやるよ」


 俺は水色のパンツの中に手を滑り込ませた。ぬるりという感触と温かさが手を包み込む。するとゆきがより一層嬌声を上げた。


「ひゃぁ、だめ、あっ、あん、そんなとこっ、さわっ、ちゃ、はぁ、あんっ」


 すでにパンツの中は蜜で満たされて飽和状態である。どくどくと溢れ出る蜜を指で掬ってゆきの目の前に持ってきた。


「おい、見ろよ」


「うぅ、やぁ」


 ゆきは俺の指を一瞥するとすぐに顔を逸らして見て見ぬ振りをした。


「こんなになるで感じてんのか?」


「ちっ、違う」


「違くねぇだろ」


 きちんと実感してもらうためにゆきの口に指を突っ込んだ。癖がついてしまったのか先程のような堅牢な防御はなく、するりと口内に指が入っていった。


「んっ、んぁ、んぼっ、んんー、ちゅぼっ」


「ちゃんと味わったか?」


「うぅ、酷いよぉ」


 俺はゆきのパンツをこちら向きに思いっきり引っ張った。


「んにゃぁ!やっ、だめっ、やっ、やぁ」


 引っ張っては緩めてを繰り返した後。ゆきが乱れた呼吸を整えている間にパンツを脱がせてしまった。


 触っていたから気づいていたが、やはりゆきの性器は不毛の大地だった。陰核や蜜壺は真っ赤に充血して熱そうにしている。溢れ出る蜜はゆきの太ももを汚していた。

 

「お前のパンツ、こんなに濡れてるぞ」


「み、見せないでぇ」


「ほら、シミが無いぞ、ああ、全部が濡れてるんだな」

「うぅ、意地悪」


「じゃあ、口開けろ」


「え?」


「早く開けろ」


「な、なん——」


 ゆきが喋っている途中に指を口の中に突っ込んでから、ゆきの蜜でベタベタになっているパンツを咥えさせた。


「んんー!んんんー」


「これで声が漏れないだろ?感謝しろよ」


 ゆきは首を振って否定した。落としたらまた喉を犯すと言うと、涙目にしながら大人しくなった。


「絶対咥えとけよ、イっても離したらダメだからな?」


「んん」


 俺はゆきに釘を刺すとゆきの股を無理やり開いて絶景を眺めた。


「んんー!んんんー!」


「おいゆき、お前の大事なところが丸見えだぞ」


「んんん!んん」


「はっ、なんて言ってんだよ」


 ゆきは泣き出しそうなくらい瞳を湿らせて羞恥心で顔を染め上げた。

 俺は満足げにそれを見届けると、蜜が滴る蜜壺を大きくひと舐めにした。


「〜〜っ、んんんっ!」


 口内に広がるのはねっとりとしたしょっぱさだった。そういう作用があるのか知らないが、ゆきの蜜は俺の頭をとろとろに溶かしてしまいそうなほど、俺を反応させた。

 俺は一心不乱に蜜を吸い取り舐めとった。この世で一番美味しいと錯覚させる程の快楽物質が脳に分泌する。

 淫靡な水音を響かせながら舐め回す。奥へ行けば行くほど味が濃くなっていった。


「んっ、んんっ、んぁ、んんっ、んっ、んっ、んー、んー」


「はぁ、はぁ」


 息が続かなくなって口を離す。ゆきを見ると目をぎゅっと瞑って涙を通わせ、頬を上気させていた。乱れる呼吸に伴って、華奢な胸が上下するのを見ると嬉しさが込み上げてくる。

 もっとこいつを困らせたい。泣かせたい。


 俺は愛撫を再開した。今度は欲望のままに貪るのではなく、ゆきを狂わせるような動きにしてやることにした。

 

 口では重点的に陰核に吸い付き、舐め回す。


「んぁ、んんっ、んっ、んっ、んんん!」


 そして人差し指をゆっくりと膣口に挿入していく。そーっと処女膜を傷つけないように、ゆっくりと。


「——っ、んっ、んっ、んっ、んー、んんんっ」


 そして反対側の手は上に伸ばして、ゆきの小さな蕾を弾いた。


「——っ、んぁっ、ん、んんっ、んんっ、んっ、んぅ、んー、んー、んっ、んっ」


 ゆきは今までに無いくらい腰をくならせてよがった。


「んっ、んっ、んん!んん!んん!んっ、ん〜〜〜」


 ゆきの腰が激しく痙攣した。恐らく達したんだろう。


「ゆき、イったか?」


「んふぅー、んふぅー」


 ゆきは虚な瞳で迫り来る快楽に耐えていた。必死に酸素を取り込もうとしている姿は俺の加虐欲求を悉く刺激する。


「何も言わないってことは、イッてないんだな」


 俺は愛撫を再開した。人差し指をゆっくりと挿入していく。


「んっ、んんっ、んふぅー、んー、んー」


 一度も使われたことのない膣内は人差し指だけでも狭いと感じるほどだった。

 俺が指を動かすたびに蠢動し、絡めとるような蜜壺から大量の蜜が分泌する。

 ゆきは自分の下着を食みながら腰をくねらせている。涙を溜めた虚な碧眼で快楽に堪えて胸を上下させていた。

 俺はゆきの痴態を確と目に収めると、下の蕾に吸い付く。


「んっ!んっ、んんっ、んんん!んっ、んっ、んっ」


 達したばかりで敏感になっていたらしい。先程よりも反応が良かった。


「んんん、んんん、んっ、んん、んんー、んっ、んっ、んっ、んっ、んっんっんっ、っん〜〜〜〜」


 ゆきはすぐに達してしまった。腰を痙攣させて呼吸を止めていた。

 俺は構わずに愛撫続けた。


「んん!?んんー!んっ、んっ、んんんっ、んんっ、んんっ、んっんっ、っん〜〜〜!んふぅー、んふぅー、んん!?

んっ、んっ、んっ、んっ、んんんっ、んん〜〜〜〜〜〜!」

 

 恐らく2回続けて達したのだろう。

 俺はゆきの顔が見たかったので顔を上げた。

 上気して汗だくのゆきの顔は白く美しい髪が淫らに張り付き、可愛らしい鼻を大きく開閉して、空気を一生懸命に取り込んでいた。目は虚で天井を眺めている。


「ゆき、またイッたんのか?」


「んっ、んふぅ、んっ、んふぅ」


 俺の声が届いていないのか、ゆきは必死に呼吸を繰り返すだけだ。


「ゆき、ゆき」


「んんぅ、んんん」


 こちらに気づいたゆきは俺の方を見て懇願するように首を横に張った。


「俺に触られてまたイッたのか?」


 ゆきは一瞬だけ逡巡したように目を逸らした。


「んん!んん!んん!」


 ゆきは俺に伝わるように頑張って首を縦に振った。もうイキました、イキました、と肯定する姿は大変愛らしかった。この愛らしい子をさらに絶望させるべく俺は口を開く。


「何言ってるかわかんねぇよ」


「んん!んん!んっん!んっん!」


「まだイッてないのか、そうか」


 俺がそう言うと、ゆきの透き通るような青い瞳に絶望の色が宿るのを見た。

 俺は構わずに激しい愛撫を始めた。


「んんっ!んんんっ!んぅ、んっ、んんっ、んふぅ、んふっぁ、んっ!」


 敏感になった蕾を責めたて蜜を吸い取る。

 逃げるように動く細い腰を確りと抑えて、ゆきを貪った。


「んんんー!んっ、んっ、んんっ、んんっ、んんっ、っんん〜〜〜!んふう、んふっ!?んっんっ、んんっ、んんっ、んんん!」


 一度達してしまったゆきは、痙攣が治らずに、どこで達しているのかも定かではなかった。あぁ、それなら。


「おい、おいゆき」


「ん…んぁ、んっ、んふぅ、んふぅ、んん、んっ、ん?」


 ゆきは俺の方を見ると可愛らしく小首を傾げた。

 犯されているにも関わらず呑気な顔しやがって。


「もしお前がイッたらイッた回数を数えろ」


「んんぅ、んんっ!」


「俺の推測よりも少なかったら、もっと酷いことするからな」


「…ん、んんぅ」


 返事が貰えたので愛撫を再開しよう。正直あの状態のゆきの絶頂を数えるのは困難だが、牽制したら正直な数を教えてくれるに違いない。


「んっ、んっ、んっ!んんっ!んっ、んんん!んんっ!んんっ!んっんっんっ、んんっ〜〜〜」


 俺が吸い付いてまもなくゆきが達した。そのまま止まらない痙攣を無理やり抑えつけてゆきを狂わせた。


「んんっ!んんっ!……っん!……んっぅ、んん!!」


 いつしか声を上げることも疲れたのか、最小限の喘ぎのみを残して、ゆきは脱力した絶頂を繰り返し始めた。

 そろそろ限界だろう。俺は顔中を汚した蜜をゆきのズボンで拭き取った。ゆきの匂いを堪能しながら拭き終わって、そのまま目の前の愛おしいものを見た。


「ゆき、ゆき」


「んっ、……っん、んん!んふぅ、んふぅ、……っん」


 ゆきの痙攣は治らず、触ってもいないのに軽い絶頂を繰り返していた。


「パンツはなせ」


「んっ、んぁぁ、はぁ、はぁ、っん、あっ…、はぁ、はぁ」


 咥えていたパンツを奪い取る。ゆきの歯形がついたパンツは唾液でどろどろになっていた。

 ゆきの口元も唾液で艶々と輝いている。妖美な花唇を汚す唾液を親指で拭い取ってやると、ゆきがこちらに気づいた。


「んぁ、けい、ちゃん、はぁ、はぁ、けぇちゃん」


 妖艶な瞳でこちらを見つめながら俺の方を見るゆき。しかし焦点は合っていない。


「ゆき、何回イッた?」


「んっ、んん」


 ゆきは唸ると恥ずかしそうに目を背けた。


「正直に言わないと……分かってるな?」


「んぁ、はっ、はぃ、その…」


 ゆきはこちらを一瞥したかと思うと、視線を流した。


「とっ、途中から、分かんなくなっちゃった…」


「は?」


「いっ、イキ、すぎて、分かんなくなっちゃったの…」


 ゆきは目を強く閉じてそんなことを言った。

 

「嘘ついてんじゃねぇだろうな」


「——っ、ほんとだもん!途中までは数えてたもん!」


「じゃあ、何回まで数えてたんだ?」


「そっ、それは…」

 

 ゆきがパッと目を背けた。徐々に顔が赤くなっていく。


「……ぃです」


「は?」


「だっ、だから、……ぅかいです」


「ちゃんと言わねぇと、また摘むぞ」


 俺は柔らかい膨らみの上で赤く充血している蕾に手を触れた。


「んにゃぁっ、はぃ、いいますぅ、さっ、三十回です…」


 予想以上に多かった。それもこれで途中である。一体合計で何回達したのだろうか。


「へぇ、俺は15回くらいだと思ってたんだけどなぁ?」


「うぐっ」


「それも途中でこれか、倍以上もイッてたんだな」


「うぅ、だってぇ…」


「だってなんだよ、嫌なことされて三十回以上もイク奴なんて居るか?」


 ゆきはもう茹蛸のように顔を真っ赤にして目尻に涙を浮かべた。


「けいちゃんのばかぁ」


 そのまま目を背けてだらしなく独りごちるゆき。

 俺はムカついたので蕾を力強く摘んでやった。


「ひやぁっ、いっ、うっ、ぁあん、んぁっ、ぅぐ、はぁ、んっ」


 おかしい、痛いくらい摘んでいるのにゆきの反応がまるで快楽に耐えているようなものになっている。


「お前、感じてんのか?」


「かっ、感じてなんかぁ、ないぃ、んぁ!、んっ」


「お前、そんなに変態だったんだな」


「ちっ、ちがっ、んにゃぁ、んぐぅ、はぁ、んっ、んやぁ」


 ゆきは俺の目の前で快楽にもがき始めた。もっと強く摘んでやってもいいが、そんなことよりもこいつが泣き叫ぶ姿が見たい。


「ちっ、ふざけやがって」


「け、けぇちゃん?」


「てめぇは最後までやらねぇとぶっ壊れないんだな」


「え、何、するの…けっ、慶ちゃん、やめっ、やめてぇ」


 俺はゆきの足をかっ広げて寄せた。

 散々触られたはずなのにまだ恥ずかしいのか、また顔を赤くしている。


「てめぇの大事なもん全部ぶっ壊してやる」


「ひゃっ、やめっ、だめぇ、まだ、まだだめぇ」


 暴れるゆきの腰を抑えつけて先端を蜜壺に押し当てた。

 ゆきはそれだけで軽く喘ぐと、首をブンブン横に振って拒否の意を示す。


「だめぇ、慶ちゃん!やめてぇ、お願い!それだけはだめぇ!」


「黙れ、お前に拒否権なんざ元々ねぇんだよ」


「うぐっ、やっ、やぁ、ひどい…うっ、うぅ」


 ゆきがポロポロと涙をこぼした。俺はこの上なく口元を歪める。

 綺麗な顔を汗と涙でぐちゃぐちゃにしながら首を横に振るゆき。両手を拘束されて持ち上げられた胸をさらに反り返らせて羞恥心もかなぐり捨てて俺から逃げようとする。


 もう、我慢できねぇ。


「っぐ、おね、がい、ぜ、ぜめで、ゴムっ、ゴムじてぇ」


「嫌に決まってんだろ、お前の全ては俺がぶち壊してやるんだ」


「ひっぐ、おねがいってばぁ、やめてぇ、やめ——」


 俺はゆきの言葉に意も返さず、欲望のままに肉棒を突き刺した。思いっきり深くまで、狭い穴の中を無理やり広げる。

 火傷しそうなほど熱い蜜壺は蠕動して俺の肉棒を強く締め付けた。


「——っ!ん〜〜〜〜!!い゛い゛い゛んぐぅぅ」


 ゆきはあまりの痛みに歯を食いしばって堪えていた。

 縛られた腕をガンガンと鳴らして、悲痛な呻き声をだす。


「い゛っ、いだぁい、んぎぃ、はぁ、あ゛っ、ぐっ」


 俺は最奥まで突き刺した肉棒を動かさずにゆきの呼吸が落ち着くのを待つ。

 無上の喜びだけが脳を埋め尽くしていた。

 ぶち壊してやった。こいつを、憎くて、妬ましくて、疎ましくて、何よりも愛おしいこいつを。


「はぁ、はぁ、い゛、はぁ、けい、ちゃん、はぁ」


 ゆきは覚束ない瞳を俺に向けた。純朴で、影ひとつない青く澄み切った瞳をドロドロに溶かして俺を見つめていた。


「どうだ、お前の大事なもんを奪ってやったぞ、お前はもう自由じゃない、純粋じゃない」


「はぁ、んぐっ、はぁ、はぁ、けい、ちゃん」


「お前は俺に縛られて、地面に括り付けられて、飛ぶにも飛べない哀れな鳥だ」


 俺は怒気を込めた表情で思いの丈を吐き出した。ゆきはぼーっと俺を見つめるだけだ。


「何をしようにも、これがお前を縛り付ける。どれだけ我儘を言おうとも、お前が俺に壊されたことは変わらないっ!」


「けい、ちゃん?」


 ゆきは能天気に俺の名前を呼ぶ。それが忌々しくて、肉棒を引き、もう一度奥を突き刺した。


「うっ!んぁ、ぐぎぃ、はぁ、ぐぅ」


「お前は俺に犯されてるんだぞ!自覚しろよ!」


「んっ、んぐ、や、優しく、して…んぐっ!あ゛っ、ぎぃっ、あ゛っ」


「ちっ、優しくするわけねぇだろ」


 ゆきが生意気なことを言う度に腰を打ちつけた。

 ゆきは面白いように言葉を途切れさせて痛みに喘ぐ。


「げぃっ、ぢゃん、だめっ、ぐぅっ、うぎぃ、ぐぅっ、あ゛、あ゛、ぎぃぃぃ」


 余裕がなくなって痛みに耐えるだけになったので動きを止めた。

 ゆきは涙を静かに流しながら俺を虚な瞳で見た。


「もっと痛がれよ、泣き叫べよ」


「こ、怖いよぉ、怖いぃ」


「だからなんだよ、怖がったって助けはこねぇよ」


 ゆきは怖いと泣きながら俺をじっと見つめる。怖いなら俺のことを見るなよ。


「はぁ、はぁ、けい、ちゃ…っぐぅ、ぎぃ、あ゛あ゛っ」


「気安く呼ぶんじゃねぇよ」


「はぁ、はぁ、んっ、けい、ちゃ…んぎぃ、あ゛っ、ぐぎぃっ」


「だから気安く呼ぶんじゃねぇ」


「ねぇ、ねぇ、お願い、お願い」


 俺はゆきの言葉に疑問符を浮かべた。この後に及んで何をお願いするんだ。今更止めろなんて言っても止めてくれないことくらい分かっているはずだ。


「こわぃ、から、おね、がい」


「ちっ、なんだよ」


「はぁ、はぁ、……ちゅう、して」


「は?」


 ゆきは虚で熱っぽい瞳を向けながら俺に懇願した。

 俺は理解ができないまま聞き返す。


「ちゅう、して、こわぃ、の、おねがい」


「ちゃうってなんだよ」


「き、キスっ、してぇ」 


 何を言ってるんだこいつは。俺に犯されて頭がおかしくなってるのか?

 ゆきは俺に甘えるような声音で何度もキスをせがんだ。


「ちゅう、して、ちゅ…っがぁっ、やめっ、うぐっ、ぎぃっ」


「するっ、わけっ、ねぇだろうが!」


「んぎぃ、ぐっ、ぐっ、あ゛っ、あ゛っ、んあ゛」


 俺は怒りのままに腰を打ちつけた。ゆきは痛みに目を見開いて、等間隔に喘ぐ。


「ふざっ、けっ、やがって!なにがっ、キスだ!」


「あ゛っ、やめっ、はげっ、じぃっ、うぐっ、んあ゛、ぎぃい、い゛っ、はぁっ、はあ゛、うぐぅ」


 目を虚にしながらされるがままに声を上げる。気品も淑やかさもない姿を俺がさせているのだと思うと、段々と射精感が込み上げてきた。

 俺は一段と動きを早くする。


「あ゛あ゛あ゛あ゛っ、やめっ、あ゛っあ゛、はやっ、いぃ、ぎっ、ぎぃ、うぐぅ、あ゛、あう゛うぐっ、ああ゛」


「ゆき、ゆき、ゆき」


「あ゛い゛っ、うぐぅ、がっ、あ゛っ、ぎぃっ、ぐぅ、い゛っ、ぐぅ、はぁ、あ゛あ゛あ゛」


 ゆきは痛みに歯を噛み締めながら鳴いた。

 俺もそろそろ限界だった。


「あ゛あ゛っ、い゛っ、ぎっ、や゛、あ゛あ゛あ゛あ゛」


「ゆきゆきゆき!」


 俺は今とても幸せだった。ゆきが、小さい頃からずっと一緒で、妹分みたいに可愛がってきたゆきが。


「げっい゛、ち゛ゃん、あ゛っ、ぐぅ、ぅぐぁ、ぎぃっ」


 自由で、奔放で、何にも縛られないで、みんなに甘やかされて生きてきたゆきが。


「ぐぅっ、あ゛、だめっ、ぐぅ、あ゛っ、あ゛っ、あん゛」


 ずっと羨ましいと思ってた。妬ましかった。

 こんな生きにくい社会で!思想さえも強制される世の中で! 

 こいつは、自分のやりたいことだけやって輝いてた!


「げぃっちゃぁん!ぎちゃっ、きちゃうっ、あ゛あ゛あ゛っ、だめぇ!あ゛、いだいっ、のにぃ!あ゛っあぁ!」


 そんなゆきが、憎かった、疎ましかった、憧れだった!

 だが、今目の前で苦しみ、よがり、叫ぶのは、紛れもなくゆきだった。俺のベルトで、俺の手で、俺の足で、俺の舌で、俺の肉棒で、ゆきが壊れている!俺が壊している!


——あぁ、ゆき、愛してる。


「ゆきっ!いくぞ!だすぞっ!」


「ぎぃっ、はぁ、げいぢゃん!わたっ、じもっ、い゛っ、い゛い゛っ、いぐっ、い゛っぢゃっう、いぐっ、いぐっ、あ゛っ、いっぐぅぅぅ〜〜!」


 我慢の限界だった俺の肉棒から吹き出すように精子が飛び出す。同時に達したゆきの蜜壺に搾り取られるようにどくどくと子宮の中に入って行った。

 ゆきはあまりの快感で息を随所で詰まらせながらビクビクと痙攣し続けた。


「んっ、はぁ、はぁ、んぁっ、こほっ、はぁ、はぁ」


 俺は体も頭もへとへとになってゆきの上にのしかかった。

 温かい。お互いの汗が絡み合って俺たちの境界線を無くしていく。


「はぁ、ゆき、はぁ」


 息が絶え絶えなままゆきの名前を呼んだ。

 

「はぁ、んっ、はぁ、はぁ、んっ、んっ」


 しかしゆきは精一杯に息を吸って未だに奥に居座り続ける肉棒を締め付けていた。


「抜くぞ」


「んっ、くぅっ、んぁっ、はぁ、はぁ、はぁ」


 ゆっくりと引き抜くと、蜜と精液が絡み合った液体が俺の肉棒に纏わりついているのが見えた。その中に、わずかに赤色が混ざっているのがわかる。

 

「はぁぁぁ」


 俺は起き上がって大きなため息をついた。いい知れない達成感が俺を満たした。

 ゆきの蜜壺からはどくどくと赤く染まった精液が逆流している。

 俺は何処からともなく取り出した携帯で、パシャリとシャッターを切った。

 これは永久保存版だ。


「けい、ちゃん?」


「なんだよ」


「終わった、の?」


「ああ、終わったよ」


 俺がそう言うと、ゆきは安心したような、哀愁感を含んだ声でそっか、と言って天井を虚な瞳で眺めた。

 ゆきを縛っていたベルトを優しく解いてやる。

 ゆきの手首には相当暴れただろう痕跡が赤く残っていた。

 解放されたゆきは己の両手を胸の前で重ねて息を整えていた。


 なんだか疲れた。ゆきを汚した達成感と、ゆきを汚した罪悪感が綯い交ぜになる。射精後の倦怠感も相まって、俺はうつらうつらしてきた。

 もう何もしたくない。

 ゆきのベットに横たわる。真横には汗だくになったゆきがいて、こっちを見ていた。


「なんだよ」


 俺がそう言うとゆきは少し考えて、それから口を開いた。


「ううん、けいちゃん、眠い?」


 こいつは、俺にあんなことされたのになんでこんな表情をしてるんだ。

 俺は返事をするのも億劫になって目を閉じた。

 すると横からゴソゴソと動き出す音が聞こえる。

 頭を持ち上げられた。俺の頭を何か柔らかいものに乗せて、俺の髪をそーっと撫でている。

 俺は気持ちよさに抗いきれず、そのまま意識を手放した。

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