Day19 トマト
「良いトマトができました」
にこにこと差し出されたのは水の滴る小さな顔で、むずかるように顔を歪めている。美味しいですよ、と歯を立てれば、わあ、と小さな目を見開いて叫ぼうとするも、顔は爆ぜて飲み込まれた。
「おひとつ如何です」とは言われても。トマトはにったりと僕を見て嗤っている。
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