Day11 錬金術
真夜中に気配がした。台所にぼうとした影が立っている。鍋に水を張り、冷蔵庫にあった肉を入れ、塩を足し、小首を傾げて何かぶつぶつ声がした。耳を澄ますと「炭素…窒素、アンモニア…全然足らない」
慌てて電気をつけたら、影は消えた。コンロの上には美味しい塩茹での肉のスープができている。
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