Day5 琥珀糖
隣人に呼び止められ、綺麗な菓子を貰った。薄く白い衣を纏った琥珀糖は、色とりどりの鉱石のようだ。摘むと心なしかひんやりとする。齧ると、しゃりりと音がした。
噛む度に、隣人が左手に提げた西瓜の網から呻き声がする。西陽に黒くなった影には首がない。しゃりり。影と呻めきが濃くなる。
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