10 駅

朝の駅。

せわしない人の波に流されていると、

時間もまた、せわしなく流れていく。


ゆったりとした時間の流れをかんじることもなく、


気が付けばこの時間。

気が付けばもうこんな時間。


点が連なっていく。

でもそれは、線にはならず、

飛び石のよう。


気が付けば、もう一日が終わる。

気が付けば、もう一週間が終わる。

気が付けば……


いけない。

何もしない一日が必要だ。


ただ、時間を感じるだけの日が……


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