1 きっとキミは好きじゃない ~思春期の恋~
ボクは、キミが好き。
でも、きっとキミは、ボクを好きじゃない。
そうに決まっている。
カッコ良くないし、
アタマも良くないし、
スポーツも出来ない。
料理も出来ないし、
絵も上手くないし、
面白い話もできない。
だからキミは、ボクを好きじゃない。
でも、ボクは、キミが好き。
何が好きかって?
カワイイいから、だと思う。
別に、
アタマは良くないけど、
スポーツをやっているわけじゃないけど、
カワイイと思うから、好きだ。
話なんてあまりしたことないけど、
友達と楽しそうにしているキミが、
ぼーっとしているキミが、
普通に、キミが好き
結局、キミをカワイイと思うから、好き。
何をがんばったら、キミはボクを好きになってくれるのだろう?
スポーツも、勉強も、芸術も、何一つとりえのないボク。
カッコよくもなければ、自慢できる趣味もないボク。
少し頑張っても見たこともあるけど、何が変わるわけでもなかった。
ある人が言った。
『何でもできる人はつまらないよ。できないことのある人の方が、一緒にいて面白い』
少し、救われた気がした。
でも、じゃあ、何を頑張ればいいのだろう?
わからなくて、今日もキミを見つめるだけ。
話しかけることすらできないまま。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます