第十八週目
【本を片手に 明日には身にも カフェにて夢想 アメリカン】
人が混んでいないモーニングタイムのカフェが好きだ。
ゆったりと時間が流れ、おそらく近隣住民ばかりが利用している中で、異邦人である私という存在は、ただコーヒーとトーストを相手に読書に没頭しており、誰にとっても無害。この時間帯は流石にどの席でも“地方自治”は起きていない。
皆々の頭もまだローギアなのではなかろうか。そんな中、私は遥か数世紀前の人物が書いた本を片手に、エネルギーを内部に感じつつある。
おそらく喫茶店から出た時、私は窓際の老人から、社会を担う一員として振る舞いだすだろう。気分ばかりが高揚して、社会と折り合いがつかずにメルトダウンしてしまわないように、もう少しばかり滞在する。今度はブレンドではなく、滅多に飲まないアメリカンを。
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