第25話クラスが違うと友達じゃ無い⁇‼︎

「テメェ〜」


言い、殴ろうとする所を他の仲間が体を押さえ止める。


「止めろ。俺らだって殴りたい気持ちだけど、女だし、D組だ。D組に手ェ出してただで済む訳無いだろ。我慢しろ!」


周りにいた仲間が止めた。


「ほら、見ろ。やっぱりこいつはこう言う奴なんだよ。お前が庇う様な奴じゃ無いんだ!」


男の子が強い口調で言った。女の子は両手で顔を覆い泣き出してしまった。見るに見兼ねてとうとう新葉は大地君の手を振り払いその場に出て行ってしまった。


「それは無いんじゃ無いの。女の子が可哀想だよ。クラスの事でいざこざがあるとかおかしいよ!」


新葉は言って指摘した。


「何。あんたH組の子じゃ無い。また、来たのしつこいわね。私は認めたりしないからね!」


言って、由佳理ちゃんは新葉に怒った。


「H組。H組が何で………………⁇」


ガヤガヤ、ザワザワと男の子達が騒ぐ。そんな言葉も構わず、新葉は次の言葉を発する。


「クラスが違うと友達じゃ無い。そんな事言うなよ。君は今D組かも知れない。でも、今E組の女の子の方が今の君より価値があるんじゃ無いのか。君は魂を売ってD組に入った。そのツケが友達を失う事になったんだ。友達がいるって当たり前の事じゃ無いんだ。君を好きでいてくれるって事も当たり前じゃ無いんだ。僕は小一位まで小児喘息で随分と苦しんで来た。だから、始終ベッドにいる事が多かった。そんな時、皆んなに会いたい。誰かと喋りたい。そんな風に思っていた。君はこれで良いの。この子とこんな風に友達終わりにしてもいいの? 君はクラスが違うから友達じゃ無いって言ったよね。レベルが違うからって。けど、君は知らないかも知れ無いけど、C組の女の子がG組の女の子と友達になりたいからって何を言われても言いからって友達でいるんだ。それが原因でその子はC組からD組に移動させられた。縁を切ればC組に戻れるの分かってるのにさ。女の子は例えD組からE組に移動させられたとしてもG組の女の子と友達でいるって言い切ったんだ。君に出来るかい? それ程友達って大切な物なんだ。好かれてる事を友達だって思われてる事を当たり前だって事を当たり前だって思うな。ずっと、後悔するぞ。だから、謝れ、詫びるんだよ」


勢い良く新葉は怒った。

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