鬼と銀色の姫君

専門用語

あ行

・エンジェルドロップ

　十年前から出回り始めた薬物。見た目は鮮やかな青色の小粒の粉末。服用すると気分が一時的に高揚するが、それはあくまで副作用。本来の薬効は身体能力の向上。一度服用すれば半永久的に身体能力が上がったままとなる。また低確率で特異な能力を発現することがある。逆に全く効果が出ない人間も存在する。

　直訳すると天使の雫であり、名前と薬効から『天使の贈り物』だと考える人間もいれば、Dropという単語から『人間という存在から悪に堕落させる薬』とも言われる。

　エンジェルドロップはどの国でも規制されており、この薬物の発明者には莫大な懸賞金が掛けられている。