インクルーシブ ~医療福祉従事者たちの奮闘~
ponzi
第1話チーム医療
gokiさんは39歳から45歳まで6年間群馬県伊勢崎市の精神病院に医療保護入院させられていた。入院した当初は精神病院の仕組みがまったく分からず、また、テレパシーへの対応、世界平和達成後の文学、研究、音楽の整理に忙しく、とても精神病院全体を俯瞰してみる余裕はなかった。
ただ、2016年5月の3回目の入院後、テレパシーもそれなりに落ち着いてきて、これはシャレにならん早く退院しなければとなった。
3度目の入院の主治医は滝村先生。厳しいので有名な先生だ。離院や拒薬など徹底的に医療に抗い続けていたが、それは絶対に許されないという。
薬を飲むかどうかを患者の意思で決められないというのはまるで納得がいかなかったが、警察も弁護士も介入できない治外法権の精神病院の中で、現実的に退院する方法を考えて妥協しなければならなかった。
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