第7話
翌朝、玄関には
大量のキュウリが置かれていた。
その次の朝は、
マヨネーズの瓶が山積みになっていた。
まるで老婆は父の命を繋ぐために、
毎晩のように山小屋を訪れては、
奇妙な方法で、
食料を届けてくれているかのようだった。
吹雪が弱まった頃、
父は山小屋からの脱出を決行した。
そして九死に一生を得て、
麓の村までたどり着くことができたのだ。
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