【kindleでリメイク版発売中】VTuber・オンライン・シンフォニア ~限界オタク系個人勢底辺配信者がVRゲームで敏捷値極振り×弓使いでガンガン売っていく話~
#5 早速キャラメイクを始めてみよう!(職業選択編)
#5 早速キャラメイクを始めてみよう!(職業選択編)
「ああ、そうそう。この会話は本体にまで伝わっているからね。
「いえ! いえいえ、そんなとてもとても……!」
何も出来ませんとも! ええ本当何も!
「えー。本当に何もしないのぉ? ザ・ン・ネ・ン」
「えっ……? ええっ!?」
「あはは。嘘、嘘。冗談だよ」
「うひぃ、小悪魔ムーブ……! あっあっ、ででででもサインとか頂ければ……その、有難いのですが……!」
「サイン? うーん。残念だけど紙とペンがないから無理かなー。あったとしても、ここから先に何かを持ち込む事は出来ないし」
それはそうだ。ここがキャラ作成の場面だという事を忘れていた。うう、本当に残念だ。
「あっ……じゃ、じゃあその、握手だけでも……!」
「うん、それならいいよぉ」
おっかなびっくり差し出した私の手をマナちゃんは躊躇なく握り返してくれた。
ひえぇ……あ、温かいよぅ……! ちゃんと人肌を感じる。このゲームではここまで五感が再現されているのか。
「さて、それじゃあ、早速IDを教えてくれるかな?」
「あっはい……XXXXXです」
応募当選の際に与えられたIDを口にする。すると、
「IDの確認をしました。VTuberの二倉すのこちゃんだね。改めてようこそ!」
「――――!?」
お、おおおおお、推しが! 私の推しが! 今、私の名前を口にした……!?
「そりゃあ当選者の名前くらいは全員、
「ひっ、ひいぃ……! 恐縮です!」
あまりの畏れ多さに全身が引き
推しの可憐な声と愛らしい唇で私の名前を呼んでくれた。これだけでこのゲームを始めた甲斐があった。もう死んでも良いかもしれない。ぐひひ。
「それならビジュアルはもう作ってあるのと同じで良いね」
マナちゃんがパチンと拍手をする。途端、私の体が光に包まれて、次の瞬間には巫女装束を纏っていた。白い小袖に緋色の袴、勾玉のネックレス。脇や肩が丸出しの、いつも私のVTuber姿だ。
「じゃあ次、
「あ、あ、あの……『
このゲームは開始前に
その中でも戦士は三種に分かれ、
……本来ならば、だけど。別に弓兵が接近戦したり魔法を使ったりしてはいけないというルールはない。単にそういった事は不向きなだけだ。
「はーい、『
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます