「思い出に鍵をかける」#なくさずの詩より


 良い思い出は忘れるから日記を書いておく。何が嬉しかったとか楽しかったとか。そんなものを溜めて、溜めて、溜めて、箱を用意して鍵をかける。いつでも取り出しやすいはずなのに錠前の鍵をどこかに落としてしまった。人生の「無駄」と気づいたしまったから。

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