ナイン・ウェイブズ

九乃カナ

第1話 出会いと別れ

(曲は近況ノートのリンクから聴いてください。こちら。

https://kakuyomu.jp/users/kyuno-kana/news/16818093087902824774 )


 みなさん、はじめまして。たぶんはじめましてのひとはここにいないと思いますけれど。いてくれたらうれしい、絶対逃がさないからな! 嘘です。いないと思いますけれど、念のためと形だけでもってことで、はじめまして!


 わたくしは九乃カナ、イラリストです。なんだその職業って思いました? はじめましてではないひとはみんな知っていますね、ということは説明が要らないことになりますけれど、念のためと形だけってことで。

 いつでもイラっとしている、イラっとしていたい、イラっとしないとイライラしちゃう、そんな病気みたいな性格のひねくれた九乃カナをあらわす言葉です。職業ではない。イライラしてお金になれば、今ごろイラ御殿が建っていることでしょう。イラ御殿ってなんだ。

 はい、かってに作りました、イラリスト。なんとなれば、わたくしは日本語を作り出し、変わった使い方も編み出し、なんなら意味も捏造して日本語をゆたかにしてやろうというボランティア精神にあふれているからです。つきあうのがむづかしい人間ですな。

 わかっています。PVだってそんなわたくしを表現していますからね。どんまい、ネバーギブアップ、タイムイズマネー。どんとこい。


 というわけで、第1回目のしょっぱなから、いや漢字で、初っ端。これはおかしいか。ショは音読みですよね。ハナは訓読み? 音読みならタンになりそうだし、変換したらちいさいツがついているし、無理があるってことです。初っ端は、当て字に過ぎない。わたくしのポリシーに反するから、しょっぱなに直します。

 ぐだぐだになりましたけれど、これまで日本語使ってきたひとたちがいい加減だったせいだから、わたくし悪くない。

 ってことで、今までにない、まったく新しいスタイル、ラジオ風エッセイです。ナイン・ウェイブズ、スタート!



(1曲目)

 ナイン・ウェイブズの記念すべき第1回目の1曲目ですからね、慎重に選ばないといけません。九乃カナのラジオ風エッセイが復活ということで。ハルフォード「レザレクション」。

(ここで曲を聴いてください♪)


 ロブ・ハルフォードは、ジューダス・プリーストのボーカルです。メタル・ゴッドの異名をもちます。ジョジョのスタンドみたい。ゴッドだから強いはず。

 ジューダス・プリーストを脱退して復帰したのですけれど、脱退してすぐにファイトというバンドを作りました。当時勃興してきたオルタナをやるバンドです。あんなのはメタルじゃねえってことで、メタルを裏切ったメタル・ゴッド、闇堕ちです。

 2作か3作のアルバムを作って解散し、ハルフォードというバンドを作って活動したときの曲が今聴いた曲です。ロブがメタルにもどってきたとなり、プリースト復帰かと期待が高まり、本当に復帰したというのが、歴史です。

 ロブの復帰で割を食ったのが後釜としてボーカルやっていたティム・リッパー・オーウェンズです。どうぞどうぞとボーカルをゆずり、なんやかやあって、あとから脱退したジューダス・プリーストの元ギタリストKKダウニングのバンドでガンバっているんだと思います。詳しくない。



(出会いと別れ)

 あらためまして、ラジオ風エッセイ復活します。ナイン・ウェイブズ! と、話している今は7月のはじめ、9ちゃんねるが終わって1週間もたっていません。

 なんとなれば、やっぱり小説を投稿するのはしばらく先になりそうだなあ、それまでなにも投稿しないのは、存在を忘れられそうで怖いなあと思ったからです。むしろ覚えてもらう人数を増やさないといけないんでは。現状維持に甘んじていてはじり貧です。

 となると、ナイン・ウェイブズなんて9ちゃんねると変わり映えしないものやっていないで、あたらしい友との出会いをもとめて読みに行ったほうが有益です。なぜ行かないのか。小説読むよりアホな話をしているほうが楽だからです。人間とは楽を求めるものなのだ。


 はい、ナイン・ウェイブズはじまります!


 複数形にしないとダメかな。ズを入力するのメンドクサイと思ってしまいます。自分で考えた名前ではあるけれど。変換してもウェイブはカタカナ名になるのにズだけひらがなになります。ウィンドウズのIMEくんは英語が苦手みたいですな。このウィンドウめ!

 IMEがバカなせいでよけいにメンドクサイ。わたくしたち、日本人が日本語で文章を書くのに、なぜ英国人に気を使って複数形になんてしなくてはならないのか。もとは英語だからか。


 ナインもウェイブももはや日本語です。だれも英語だなんて思っていません。それは言い過ぎ。ナインは9のことね、ウェイブは波か。なんて日本語に直して考えません。ナインはナインであって、ナインのまま理解しています。ウェイブも同じね。だったらもう日本語となにもかわりがありません。


 わたくしの英語も同じようなものです。日本語の延長として英語を考えています。英語と日本語を分ける必要なんてどこにもありません。だって、わたくしが話すからです。わたくしが話したらすべて日本語。そういうものです。言ってることわからない? そうかも。



(2曲目)

 九乃カナが帰ってきたぜということで、シン・リジー「ボーイズ・バック・イン・タウン」。

(ここで曲を聴いてください♪)


 シン・リジーはアイルランドのバンドです。ボーカル・ベースのフィル・ライノットが有名でした。若くしてお亡くなりになっています。

 メロディ・メイカーで、わかりやすくてカッコいいメロディの曲をいっぱい作りました。ほかのアーティストとのコラボでもいい仕事しています。

 シン・リジーに影響受けたというアーティストは山盛りいますよ。

 動画を見てもらいたいのですけれど、大泉洋にちょびヒゲつけてフィル・ライノットの伝記映画作ってもらいたい。大泉洋は北海道のフィル・ライノットや!



(出会いと別れ)

 言語をわけていちいちナントカ語なんて言っているうちはおこちゃまだってことです。おとなは、その場その場で適切な言語を切り替えて話すのです。部長向けのしゃべり方で母親に話しかけたら、熱でもあるの? と心配されるのがオチです。英語が必要な場であれば英語を話す。それだけのこと。


 子供に英語だって言って教えようとするから、英語なんてわかんないとなるのです。日本語も英語もちがいなんてありません。新しい日本の言葉をおぼえるのと同じように、知らなかった英語をおぼえるだけ。

 SNSなんて誰だって口にしますけれど、これって英語? わたし英語苦手だからSNSなんて言われてもなんのことかわかんないなんて言いませんよね。なにSNSも知らないの? 原始人かよってバカにすることでしょう、SNSを知らない人がいたら。


 エスもエヌももとは英語です。でも日本語になっています。すべての英語が同じことです。日本語の領域が広がって、もとは英語だったものも日本語としておぼえていけばよい。

 英語をしゃべられてわからなかったら、あたらしい言葉おぼえたからってイキってんじゃねえよと思えばよろしい。頭いいなんてのは勘違いです。頭がよくないと英語しゃべれなかったら、イギリス人の半分は英語しゃべれませんよ。頭のよさと関係ありません。

 日本人で日本に生まれて日本語に囲まれて育ったら、障碍もなかったら日本語しゃべりますよね。頭のよさ関係ありませんよね。そういうことです。内容にちがいはありますけれどね。


 とはいえ、もうナイン・ウェイブズとタイトルをつけてしまったから、いまさら変えるのもメンドクサイ。ズをつけていきます。



(3曲目)

 九乃カナ復活ということで、九乃だからたぶん9回復活しますな。エアロスミス「ナイン・ライブス」。

(ここで曲を聴いてください♪)


 にゃー! にゃー! シャアー! シャアー! エアロスミスは映画「アルマゲドン」の主題歌で誰でも知っている洋楽アーティストになりました。ロックファンは全員知っていましたけれどね。

 デビューは70年だったかな。御長寿バンドですけれど、メンバー脱退やら解散やらありました。ボーカルとギターの仲が悪くなるのは定番ですな。今もギターが脱退しているんではなかったかな。

 解散して復活して人気が爆発したあとの失敗作? 「ナインライブズ」のタイトルトラックを聴いてもらいました。にゃー! ではじまるし、ノリノリでよい曲ですけれどね。サビがイマイチなのかな。

 猫に九生ありということわざがタイトルになっとります。エジプトからきたことわざなのだとか。だからジャケットがエジプトっぽいのですな。ぽいかな。猫がエジプト産というだけかな。アルバムジャケットはユーチューブの絵とちがうイラストだったと思いますけれど。



(出会いと別れ)

 本当に9ちゃんねるとかわりませんな。パリ在住14歳の中学生、たぶん女の子という設定を変えてみますか。設定に縛られてしゃべっていませんけれど。


 37歳の働き盛りのビジネスマン男性とか。どんなしゃべり方かアイデアはありません。

 はじめてお目にかかります、ナントカテクノロジーの九乃と申します。本日はお忙しいところお時間を割いてくださいましてありがとうございます。

 さっそくではございますが、お手元のレジュメに従って進行させていただきます。でました、ビシネスマン用語させていただきます。させてやらねえよと意地悪なわたくしは心の中で悪態をついてしまいます。

 ダメですねビジネスマン。わたくしには無理。


 余計なことは考えなくていいか。

 出会いということで言うと、はじめましての方とはこれが出会いってことになりますか。ひどい出会い方と思われないとよいのですけれど、無理ですかね。


 小説のはじまりは出会いのことが多いでしょうね。なにかがはじまるときって人との出会いがきっかけになるものです。

アリスだってそうです。いっけなーい、遅刻遅刻。とパンをくわえて駆けてきたウサギさんと出合い頭にゴッツンコしたのがキッカケでワンダランに迷い込んだのですものね。すこし捏造しました。


 スポーツマンのさわやかイケメンで、やさしくて賢くて高給とりな男性と出会いたいひとは婚活サイトにどっぷりはまっているかもしれません。でも考えてみろ。そんなとこにデッドストックのお宝は眠っていませんよ。誰も見向きしない中古品が転がっているだけです。あなたのもとめているものは、畑に生えているのです。高校、大学です。

 よいひとと出会いたかったら、高校か大学に職を得るのが一番です。出会ってから育てる。光源氏作戦ですな。生徒、学生に相手してもらえるように自分を磨かないといけないのですけれど、それはどういう出会い方をしても同じことです。生徒、学生に手を出したらクビになりそうですけれどね。

 となると、そこそこでガマンするのが正解ってことになりそうです。



(出会いと別れ)

 タイトルのウェイブズのほうから、アントニオ・カルロス・ジョビン「ウェイブ」。

(ここで曲を聴いてください♪)


 ナイン・ウェイブズですからね、このラジオ風エッセイ。ウェイブはテーマソングと言ってもよいでしょう。爽やかな雰囲気もわたくしのライトでクールなオシャベリにマッチしています。

 ジョビンはボサノバの父ですな。もとはブラジルのローカルミュージックだったのでしょうね、詳しくない。ジャズに取り入れられてワールドワイドになりました。

 文学と似ていますな。南米の文学が注目されて、百年の孤独のひととかね。コロニアル文化なんていう流れですか。


 新シリーズのナイン・ウェイブズ、第1回目の放送でした。9ちゃんねると変わりませんけれどね。130年継ぎ足してきたタレを使っている店のように、伝統のおしゃべりをお届けしますよ。

 では、これからナイン・ウェイブズをごひいきに、よろしくっ! また来週だぜ!

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