エッセイが好き
私は他人のエッセイとか日記とかを読むのが昔から好きだった。
初めて読んだエッセイは「ちびまる子ちゃん」でお馴染みの漫画家さくらももこ先生の「たいのおかしら」というエッセイだった。
出会いは中学生の頃。当時、朝の会で生徒が1人ずつ「自分のオススメの本を紹介する」というスピーチをする時間があって、クラスの女子がさくらももこ先生のエッセイを激推ししていたので、興味を持って図書室で借りて読むと見事にハマった。正直「こんなに面白いものがこの世にあったのか!?」とさえ思った。クラスメイトのプレゼンにまんまとハマってしまったのだ。図書室にあったさくらももこ先生のエッセイ本は全て読破した。
その流れからかどうかはわからないが、私はインターネットで人のブログをよく読むようになった。さくらももこ先生のエッセイを読むことで、自分は他人の生い立ちとか考えとか、そういうものを読むことが好きということを自覚したのではないだろうか。
それから時は流れ、私はこのサイト「カクヨム」に小説の投稿を始めた。しばらくしてからエッセイの投稿も始めたというわけだ。
しかし、自分のエッセイを書くなんて、正直「恥ずかしい」と思った。エッセイとかそれこそさくらももこ先生のような、ある程度世間に認知されている人間が書いてこそ意味があるのではないかと思ったからだ。
自分のような無名の人間が書いたってよくわからない人が書いたつまらない日記に過ぎず、楽しんでもらないのではないかと思ったのだ。
一応言っておくが、これは自分が書く立場になってから考えたことであって、決して他人のエッセイを否定しているわけではない。別に有名人ではなくても、他人の書いているエッセイを読むのは楽しい。人によって生き方も生活環境も考え方も違うのだから、読めば何かしらの発見はあるからだ。
だが、自分で書くとなると普通のエッセイではダメだという思いがあって、結局「がっかり日記」という形で落ち着いた。自分自身の哀れで愚かな過去と日常を語り、自虐ネタで笑わせるというスタイルにしてみたのだ。
結果、ある程度の人が「面白い」と感想をくださったのでそれはよかったのだが、正直自らの不幸を切り売りしてエッセイを書くのも心が磨耗していくような気がするので「普通の日記」もこのように書くことにしたわけです。本当に申し訳ない。
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