谷灯司の日記

戌亥

第1話

私は小説家である。

いわゆる、売れっ子で(ここから一本線が端まで書かれている)


くそたれ(3行を使って書かれている)


私は、この日記を書くに当たり、書き直さないと決めている。

誤字をしようが、誤用をしようが、なんにせよ、そのままにすると決めた。

幸先が悪い様な気がする。

同居人に、売れてねぇだろ、プロですらねぇだろ、と言われた。おどろかす形で。(同居人は佐木キキである)

くそガ

ま とにかく、ネタを探すためと、書く練習でもある。

誰かに見せる予定はない だが見られるかもしれないので、一様はそう意識しておく。

今日は特に何もなかったので、ここまでとする。

2042年3月12日 日付忘れてた


(次のページ)


3月13日

パチ大当たり(ページ全体を使って大きく書かれている)


(次のページ)


3月14日

今日は同居人と焼肉を食った。

食べ放題の奴

昨日は酒をしこたま飲んで寝たからパチで当たった金がある。

高級店に行こうと思ったが、そこまで金に余裕はなかった。

久しぶりに店で焼肉を食った。すばらしくうまかった。

帰り道で、同居人に、5万で抱かせてくんね、と言ったらブンなぐられた。男でも女でも気にしないと言ったのがダメだったか?(佐木キキの性別は現在でも不明である)

それから、不思ギなことがあった。

同居人が、先に帰ってしまったので、ふらふらと散歩がてら遠回りに歩いていると、白い半とう明の何かが、道を塞いでいた。

困惑で固まっていると、3人の 武器を持った3人が現れて、白半とう明を退治?封印?した。(この3人は超常対策局の人員である。2級の霊的存在の確保をしたと思われる)

そのあと なんかされて、帰っていいと言われたので帰ってきた。(封印型の記憶処理をしたと思われる)

疲れたので寝る


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3月15日

幻覚であることを願っていたが、そうじゃないっぽい(記憶処理の効果がないことが伺える)

小説のネタにはなるけど

(1行空白)

同居人に大丈夫かと心配された。

そんなに顔色悪いかと思って、しょんべんしてから歯を磨くついでに鏡を見た。

気だるそうだが、それはいつも通り。

どういうことか同居人に聞いてみたら、なんか怯えてる感じがする、とのこと。

そらそうだろ 昨日の半とう明とか3人とか、昆乱するわ(最後になるにつれ字が荒くなる)

この世に あんなのいるのか

ネタになるか?

なりそうだ


(以下 注釈の詳細


佐木キキ

テロリスト集団真理の楽園消滅事件の主犯とされる。

極めて高度な魔術を扱い、魔法や異能も保持しているとされる。

人類防衛機関に所属し、数々の任務を達成した。

人類防衛機関では英雄とされる人物である。

谷灯司と同居していた理由は不明。

性別、身長、体重、不明。

脅威度A 危険度C


超常対策局

日本にとって脅威となる超常の排除を目的とする組織。

脅威とならないものは利用する性質がある。

人員数は千とされるが、正確には不明。

脅威度B 危険度B


記憶処理

封印型、除去型、差し替え型、などがある。


以上)

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