第4話  帰りに

レイカが「はぁー、楽しかった」と喜んでいると、ヨウイチが「はいはい、そんなに楽しかったんだ?俺は退屈しのぎに本を読んでいたけど、途中女性が隣に来てゲームセンター初めて何で何処に何があるか分からないって言われたよ」とレイカに答えた。

レイカは「で?それで?教えたの?」とヨウイチに聞くと、ヨウイチは「いや、俺も初めてだからわからないので、ゲームセンターのカウンターで店員さんに聞いてくれって言ったよ」とレイカに返事を返した。

レイカが「そうなんだ。案外ゲームセンターに初めて来た人が多かったんだね」とヨウイチと話し込んでいた。

その頃、ミチコはゲームセンターのUFOキャッチャーに夢中になって、お金を使い果たしてしまい、ゲームセンターを出ると、その近くにはレイカやヨウイチの姿が見えず、何処に行ったのか検討が付かなかったが、豊道公園のささら橋にいる事がわかり、そちらに向かって歩いた。

公園の芝生がグサグサという音を立ててしまい、物陰に隠れてミチコが後ろを振り返るとレイカが「ミチコ?何でこんな所に居るの?」と驚いていた。

ミチコが「あはは、その思わず公園で見かけたから、ついついどんなデートをして居るんだろうって気になってさ」と苦笑いを浮かべていた。

レイカが「はぁ、やっぱり、ミチコが居たのかなって少し思っていたし、ちょっと勘づいていたけど、後をつけて居たんだね」とクスッと笑った。

ヨウイチが「さっきから、何喋って居るんだ?」とレイカの様子を伺った。

レイカが「あー、あのね。わたしの友達のミチコが私達の事を尾行していたみたいで、さっきまでそこに居たんだけど、居なくなっちゃった」と不思議そうな顔をしてミチコがいた場所を見て居た。

ヨウイチが「気のせいじゃねぇのか?俺は、今から家帰るけど、レイカはどうする?」と逆に聞かれて、レイカは「あー、わたしも帰ろうかな?」とささら橋のたもとでバイバイと手を振って2人は帰って行った







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