第2話  お調子者

ミチコが「ね?その同級生の男の子って、ヨウイチ君って言うんでしょ?どんな子なの?」と率直にレイカに話し掛けた。

レイカが「え?どんな子って普通だけど」とミチコの返事に喉に詰まった。

ミチコが「へー、そうなんだ。例えばワイルドとかカッコイイとか、かわいい系とかあるでしょう」と言われたので、レイカが「あー、多分、優しい感じかな」とミチコの返事に答えた。

ミチコが「ちぇ、何だ。優男か?つまらないの」とつまらなそうに上を向いて居た。

レイカが「ミチコって男性のタイプがすごい面食いそうだね」とちょっとふざけて笑っていた。

ミチコが「何よ?じゃー、レイカのタイプは?」と逆に聞かれて、レイカは「あー、それはやっぱり、優しい人かなー」と顎に手を置いて撫でていた。

ミチコが「やっぱり、優男が好きなんだね」と横目でレイカを見ていた。

レイカは「うーん。タイプなんてみんな違うから、みんな違って良いと思うよ。それこそ、みんな同じだったら怖いよ」と話し掛けた。

ミチコが「確かに私もそう思う。そういえば、そのヨウイチ君のことは好きなの?」と率直に聞かれたので、レイカは「え?まさか。今日会ったばかりなのに、すぐ恋に落ちるなんてありえないよ」と手を振ってリアクションを取った。

ミチコが「ふーん、なんか怪しいな」とレイカを見てにやけていた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る