二人組を作って

高野ヒロ

第1話 隣の席の地雷系

「二人組を作ってください」


教師の何気ない言葉


俺にはトラウマ


厨二病を発症していた俺はボッチ


既にクラスの大半がペアに分かれている


唯一の友人である有村夕陽を見る


何人もの女に囲まれていた


ラノベ主人公めが


余っている人を探す


地雷系の相葉由香里しかいない


ピンクの髪 無数のピアス ゴスロリ 


苦渋の決断


先生と組むよりはマシ


自分に言い聞かせる


「相葉…さん。よろしければ俺と…」


「子どもは何人欲しい?私は3人欲しいかな」


耳がおかしくなったようだ


「相葉さん。俺とペアになって…ください」


「結婚式は和風派?洋風派?私は和風かな」


おかしいのは世界だったようだ


「ペアを組んで貰ってよろしいでしょうか?」


「今度の土曜日私の両親に挨拶で大丈夫かな?」


「お忙しい中、申し訳ございません。ワタクシとペアになっていただけますでしょうか?」


「緊張しなくても大丈夫。私も処女だから」


誰か助けて
















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