異世界パッチノート ~神々の掲示板~【本編完結済】

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勇者の時代

パッチノートv1.00

 皆様、お待たせ致しました。

 数え切れない試行錯誤、そして様々な危機(神異変や大氾濫、世界リセット事件など様々なことがありましたね)を乗り越え、我々の異世界であるエルゲニアがついに正式リリースとなりました!

 往年のファンタジーファンも満足頂けるであろう世界観! 世界を変える魔法の力! 逞しく生き続ける生命達! 数多くの物語が生まれ、終わり続けるこの世界でどのような新たな話が紡がれていくのか。我々も楽しみにしています!


 そして、恐らくは皆さんが待ち望んでいたであろう新要素の紹介に移りましょう! まだ見ぬ新種族! 新アイテム! 更には世界は広がり、ついにエルゲニアの大陸が完成します!

 今まで世界の果てに辿り着いた冒険家の種族の方々には、何もない壁のような果て。どこに落下しているのか分からない海の水。果てはいきなり存在しないどこかに消えて気付けば家に戻る……何とも不本意な不思議体験(我々も不本意です)を経験してきたでしょう。ですが、そんな残念な事実はもう起きません! 恐ろしいほどに広大な世界で、彼らは果てなき旅を続けられるでしょう! まあ、命が続く限りですがね?


 さて、我々の感動を伝えるのはここまでにしましょう。今回の実装で悲しくもさようならをしてしまう種族もあります。ですが、決して彼らは何もなく居なくなるわけではありません。

 きっと、何かの形で戻ってくるでしょう……(そう信じたいですね)

 では、パッチノートをどうぞ!


●追加種族


・獣人族


 今までは、人族とそれ以外の種族間で子供が生まれた場合にどちらかの種族になっていました。その結果、不要なトラブルなどが絶えず、また我々も直感的では無いという事実を実感しておりました。そのため、人族を介して生まれた種族を獣人と定義して新種族に致しました!

 彼らはお互いの種族の長所に加え、欠点も引き継ぎます!(美味しい話はありませんね)種族で見れば中途半端に見えるでしょうが、拡張性という面では大きな可能性を秘めた種族となるでしょう!

 混血が進むことで、獣人の数が多くなる可能性を危惧する方もいるかも知れません。しかし、ご安心ください。一定までの混血が進むと親元の種族に先祖返りするため、多くなりすぎることはありません。ランダム要素は排除したいところでしたが、これも仕方がありませんね。


・妖精族、精霊族


 今までは人族の形であろうが、動物の形であろうが……場合によっては無機物の形をしていようが魔力に依存する生命は精霊で統一されていました。

 そのような大雑把な分類によって精霊と纏めて呼ばれていた違和感は、まるで魚の小骨のように我々の喉に引っかかり続けていました。

 そのため、この小骨を取り除くために明確に生物の姿を象れば妖精族。非生物や不定形は精霊族と分類をし直しました! これが新種族? と疑問があるかもしれません。しかし、分類する際に能力の配分や調整をしていますので、新種族と言っても差し支えないでしょう!(手抜きじゃないですよ?)


・吸血族


 魔物達だけのものであった夜。その恐ろしさは皆様もご存じの通りでしょう。(私も夜は怖いです。なにせ、パッチノートを書くのに暗いのは不便ですからね)

 そんな夜は魔物だけの天下である……というのは、我々には不本意でした。新たな夜の王を我々は迎えたい。そう考えています! そして、ついに長い時間をかけて我々はついに夜の支配者となる種族を送り出します……それこそが吸血族です!

 彼らは特殊な種族となっており、圧倒的な力を持つ上位種族として設計されています! 身体能力が飛び抜けて高く、更には強力な魔術も使える恐ろしき種族です! ですが、ご安心を。この生物は力の代償としてバランサーとしての役割を担っているのです! 他種族に依存して血を吸うことが必要となり、増える方法も特殊な条件を満たしてやっと増えることが出来る。更に夜でなければその強大な力を振るうことは困難という条件まであります!

 書いてみると不便の方が多いですが、条件を満たせば最強の夜の支配者……なんとも心をくすぐる存在じゃありませんか? この追加種族は正式リリースの目玉となりますので、どうぞご期待下さい!


●調整種族


・巨人族


 大氾濫事件の際には、その身体能力、サイズ、生命力によって八面六臂の活躍を見せ続けていた巨人族でした。しかし、彼らとは正式リリースで残念ながらさようならとなってしまいました。

 彼らは魔物カテゴリとなります。悪いことばかりではありませんが、それでも今まで巨人族を愛する方々からすれば手ひどい裏切りのように感じるでしょう。

 しかし、種族として残すには彼らは非常に強すぎたこと。また、肉体を維持するのに必要なリソースは環境を圧迫し多様性を著しく制限していました。

 魔物カテゴリになることで、生態自体が変わるために彼らはこの世界に残り続けることが出来ます! もしも、彼らが新たなる進化を遂げた時……戻ってくることもあるかもしれませんね!


・蟲人族


 こちらも残念ながら魔物カテゴリへの変更となってしまいました。

 種族としてみる場合に他の種族と比べてもあまりにもシナジーがなさすぎることに加えて、彼らの生態が既存種族たちと相反するため、種族としての発展が無い事によって滅亡が見えていたからです。

 ですが、我々も決して彼らのユニークさを奪いたいわけではありません。彼らがさらなる適応や進化を見せることで、いずれは多様な形を持った種族として舞い戻ってくることに期待致しましょう!


・泥人族


 泥から生まれ模倣して生きる泥人族ですが……完全な削除となりました。彼らは非常にユニークな生態であり、他の種族を模倣する力を持って面白い結果を何度も見せてくれました!

 ……しかし、模倣能力の高さ故に泥人族である意味がなくなること。また、泥人族との交配では子供が生まれないため結果的に種族が滅亡に向かう事件の発生。種族として世界に対する貢献力が低すぎる事が多いなどの問題が多くありました。(特に自我が希薄な特徴は欠点として大きすぎましたね)

 そのため、悲しいですが彼らはこの世界からさようならとなります。ですが、何らかの形で彼らのユニークさを引き継がせる野望は忘れていません! 泥人族が違う形で皆さんの前に現れることを期待してください!


●新アイテム


 この項目を全て書くとなれば、恐らく皆様がパッチノートを読むのを辞めて、空の星を数えてしまう程に膨大で退屈な時間となります(書こうとした私も断念するほどでした)

 そのため、簡単に今回追加された物に関する説明という形になるのをご了承ください。

 それは……素材です! あらゆるアイテムを作るための前提となる素材が増え、その組み合わせは無限大となっております。

 以前のように我々の用意したアーティファクトが発掘されたり召喚されることで装備は賄われてきました。しかし、それでは多様性が少ないという事で、素材によってアーティファクトのような武器や防具。アクセサリーなどを作り出せるようになりました! しかし、強力な効果のためには相応の技術が必要です。

 アーティファクトの優位性が未だに高いでしょう。しかし、いずれはアーティファクトを超えるような武器や防具を種族が作り出す未来もあるかもしれません!


 中には「アーティファクトの分かりやすい強さ」で素材の追加に渋い顔をする方もいるでしょう。我々はオリジナリティを決して否定したくはありません。アーティファクトの付与能力がランダムとなっていた理由も、環境が多様になる期待を持っていたからです(とはえ、強いアーティファクトを皆が望むせいで多様化とは遠くなってしまいましたが


 そのため、一定以上のレアリティを持つアーティファクトは意思を持ち精霊扱いとなりました。アーティファクトはそれぞれの好みや意思を持つため、一人や一種族の使い手が持ち続けることが困難になります。

 それによって、誰でも使える素材から作られる武器の価値も上がり、多様な環境を今度こそ見ることが出来るでしょう。


●マップ更新


 ついにエルゲニアの大陸が完成いたしました!

 世界の端が繋がり円環するようになっております! その結果、今までは仕様上の問題で配置出来なかった種族や生命などが全て配置出来るようになりました!

 世界の循環はバランス調整に置いても大きな意味を持ちます!

 とはいえ、すぐに効果は出てきませんので世界が循環して結果が出ることを期待していください!


●バグ、バランス修正


・ドラゴンがブレスを吐く際に耐性処理を忘れていたため、歯が溶けたり破壊される不具合を修正致しました。

・魔物であるスケルトンの発生条件、骨格損壊率を50%以下→25%以下に変更しました。

・鳥人族の知性ステータスが本来の半分になっていたバグを修正。

・魔物のウルフが犬を同族と認識して群れに加わるバグを修正。

・アーティファクトを破壊した場合に増えるバグを修正

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