インタビュー sechigara
インタビュイー:sechigaraさん(20代後半)
〈sechigaraさん、本日はよろしくお願いいたします〉
「よろしくお願いします。sechigaraって打つの面倒くさいですよねwせちでいいですよ。フォロワーからはそう呼ばれてるので」
〈わかりました。改めてせちさん、よろしくお願いします〉
「はい」
〈では早速、せちさんが見たみぎおくんの最終回の内容を教えてください。誕生日会のくだりは省いてくださっていいですよ〉
「はい。僕の場合は誕生日会のシーンが終わってからすぐに、なんの予告もなしに突然知らない番組に切り替わりました」
〈知らない番組?チャンネルを変えたとかそういうことではないんですか〉
「それが違うんですよね。間違えてリモコン触っちゃったのかなって思って確認したんですけど、チャンネルは変わってなかったし、番組名がみぎおくんのままでした」
〈その番組はどういう内容のものでしたか?〉
「なんか、生き別れた家族と再会する、みたいな感動系の番組です。すごい映像が乱れてて音とかも断片的にしか聞こえなかったですけどね。しかも3分くらいですぐ終わりました」
〈具体的に内容を教えていただいてもいいでしょうか〉
「えーっと…全部は覚えてないんですけど、たしか小さな男の子が出てきて、その子が生き別れになった家族に会いに行くっていう話でした。でも感動系かと思ったら全然違くて、その男の子は無事家族に会えるんですけど、なぜか家族のはずのその人たちが皆『こんなやつ知らない』って言ってたんですよ」
〈ほう…?〉
「『目玉があるはずない』って言ってました」
〈目玉が無いって…なかなか不気味ですね〉
「そう言われて男の子は泣いてしまうんですけど
、なんか目がおかしいんですよね。ビー玉みたいな透明な球体が目にはまってるんですよ」
〈ええ…怖〉
「それで終わりですね」
〈ありがとうございます。ちなみに番組名とかわかったりしますか?〉
「わからないですね。一回も出てこなかったので」
〈わかりました〉
「ところで、■■さんはなんで今みぎおくんについて調べているんですか?あれが話題になったのって五年前とかだと思うんですけど」
〈まあ物好きなので、としか言いようがないてすねw〉
「そうなんですねwでもみぎおくんについて調べるのってあまり良くないっていうじゃないですか」
〈というと?〉
「ほら、数年前にあったじゃないですか。なんちゃら大学の学生の集団自殺事件。たしか自殺したのはオカルト研究会の学生で、その人たちはちょうどみぎおくんの最終回についての研究をしてた、みたいな。あの時結構ネットで話題になりましたよね。みぎおくんの呪いだーって」
〈あー。たしかにありましたね〉
「だから、■■さんも気をつけたほうがいいですよw」
〈死なないように頑張りますw〉
〈せちさん、改めて本日はありがとうございました〉
「こちらこそありがとうございました。機会があったらまたぜひ話しましょう!」
〈あるかなw〉
「いや死なないでくださいよ本当にww」
〈はい。ではさようなら〉
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