第38話 クエスト終了!絶対になってやる最強に、、!

クロノファミリー

ゼオ  ハンド  レイカ  マスターシャル

ライ  メディー


ホワイトフェザー

ララ ネル


タイター家

アルカ ルージ ミヤ メルーア テリッシャ


バルサ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ルージ「アルカ様、私は私の私利私欲に囚われサージュ様とミルナ様を、、、恩を仇で返し、、、」


アルカ「、、、許す」


ルージ「アルカ様、、、?」


アルカ「許すよルージ、、このタイター家に長く使え僕たちの為に沢山の事をやってくれたじゃないか!もし僕がルージと同じ事が起きたのなら同じ様にしていただろう、、、」


ルージ「こんな私を、、、許して下さいのですか?」


アルカ「当たり前だろ?きっとお父さんもお母さんもそう言うよ、僕たちの事を支えてくれてありがとう」


ルージ「アルカ様、お父様お母様に本当によく似てらっしゃる、、、温かくお優しいその心、、、タイター家様に拾われ私はとても幸せでした、、、」


アルカ「ルージ、、、向こうへ行ったら家族で仲良く幸せに暮らすんだぞ!」


ルージ「私にそんな資格は、、、」


アルカ「ある!幸せにならなくてはならない!僕と最後の約束だ!ルージ、お疲れ様、、、」


ルージ「ふふっ、、、ありが、、とう、、ござい、、、ま、、、」



ルージの目がゆっくり閉じ命の灯火が消えた

その顔は安らかだった

アルカの言葉がルージの悔やみを和らげてくれたのかもしれない

ルージやミヤ、メルーア達は顔をクシャクシャにし泣いている、、、



ネル「ゼオ!?」


ゼオ「、、、」



アルカとルージの話を聞き終えて俺は意識を失った、、


俺は夢を見た

辺り一面綺麗な花が咲く丘で遠くに大人2人と子供が1人見えた

家族かな?なんだか楽しそうだな

3人は先に見える光の元へ手を繋ぎ歩いて行く

背中しか見えなくてその3人が誰かは分からなかったが

ルージであったら良いなって思っていた



『ゼオ!!』



後ろから声が聞こえてきた

聞き覚えのある声だ



『起きないと足で玉結びするぞ?』



うん、天の声とかではないなこれ

天のお方達がそんな外道な事するわけないよね


俺は声のする方へ走った

もう一度3人の方へ振り返る

遠くにいたから顔は分からないが3人もこっちに気付き

二人は俺に頭を下げ子供は手を振ってくれている

俺も大きく手を振りかえして声のした方へ猛ダッシュした



ゼオ「んっ、、、」


ネル「ゼオ!!」


シャル「起きたか?危うくお前の足を2度と解けなくするとかだったぞ!」


ゼオ「地獄の鬼ぐらい怖い事言ってる、、、」



ホワイトフェザーの病室にいた

5日間寝ていたらしい



ゼオ「俺が気を失ってからその後はどうなったの?」


ネル「あの後はね、、、」



あの後

ルージの葬儀が行われていた

その場にはアルカの両親、サージュとミルナの姿もあったそうだ

アルカの誕生祭の日の前日、解毒剤をルージは2人に飲ませていたらしい

見習い執事の奴がルージに付きその場を見ていたらしい

その執事も口止めをされていて言えなかったみたいだ


モップは親が病気でお金が必要で手を貸してしまったらしい

あいつは俺の命を救ってくれた、だから俺は恨んでなんかいない

それにタイター家は黙っていた見習いもモップも2人を許したみたいだ

モップにいたっては親の病院代を払ってもらったらしく

その恩を返そうと立派な執事を目指しているらしい


この事件は大々的に報じられた



ゼオ「そっか、、、」


シャル「お前は早く怪我治せ!仕事は沢山あるぞー?」


ゼオ「しばらく入院させて下さい」


ララ「ゼオ君大変な依頼を任せてしまってすまない、君のおかげで助かったよ!ありがとう!」


ゼオ「いえ、、、俺は、、」


シャル「バカっ面が尚更バカっぽくなってるぞ?」


ゼオ「本当に僕のマスターですか?優しさのカケラもないんですけど?」



マスターは俺の頭をわっしゃわしゃに撫でてララと2人で病室から出て行った



ゼオ「、、、」


ネル「ゼオ、ごめんね行くのが遅くなって」


ゼオ「なぁネル、俺は何を出来たんだろう?何か守れたのか?ルージの命は俺じゃなく他の人なら守れたのだろうか?」


ネル「ゼオはタイター家を守ったわ!話は全部聞いたよ、ゼオが最後まで立ち続けたからこそ守れた命が沢山あるよ!!」


ゼオ「、、、強さってなんなんだろうな?」



涙が溢れて出てき俺は布団を強く握りしめた



ネル「ゼオ、、、」


ゼオ「絶対になるぞ最強に、、、絶対に、、!!」



目の前で誰かが死ぬのは心がこんなにも苦しいのか、、、



その頃ウチのマスターとララは



ララ「シャル、〝闇ギルド〟の動きが最近よく目立つ様になってきた」


シャル「動き出したのか、、、」


ララ「今回ゼオ君が抗戦して相手も闇ギルドの奴で間違い無いだろう、もしかしたらゼオ君狙われるかもしれないぞ?」


シャル「ふむ、、厄介な事になってきたかもな」


ララ「注意した方がいい、あいつらギルド狩りも始めている」


シャル「わかった、ありがとう」



俺が目を覚ましてから1週間後、傷は完治はしていないが半端強引に退院した

暇だったもんで

そこでネルと一緒にタイター家へ向かった



ネル「先生メチャクチャ怒ってたわよ?」


ゼオ「んね、動けない体にしてやろうか!って言ってたよね、、医者とは思えない発言だったよ」


ネル「腕はピカイチなのよ、ほら着いたよ」



タイター家の前に着くと丁度アルカが出てきた、親も一緒だ



アルカ「あ!ザコ!」


ゼオ「ゼオだ!ゼ、オ!!」


アルカ「どっちでも良くない?」


ゼオ「良い訳あるか、皆んな俺の事ナメまくりだろうが」


サージュ「君がゼオ君か!!」


ミルナ「アルカから話は聞いてますよ?バカでアホでマヌケでゴミ以下でクソザコだけどカッコよくて少し憧れた人がいるってね?」


アルカ「お、お母さん!!!」


ゼオ「うん、ちょっと待って?前半の悪口が凄すぎて良いところ上手に耳に入ってこなかったんだけど??」


ルア「おーいアルカ君!一緒に学校いこー!!」


アルカ「今いくー!!」


ゼオ「あ!こら!待て!まず悪口言ってごめんなさいゼオおにいたん!だろーがぁぁぁぁ!!!!」


アルカ「べーっ」


ミルナ「アルカったら素直じゃないわねぇ」


ゼオ「あっ!!ちょ待てアルカ!!渡す物あるんだった!!」


アルカ「もぉーなに?」


ゼオ「ほらよっ」


アルカ「!?こ、これ!?」


ゼオ「【滝逆流させ婆】と【惑星背負い投げ爺】だっけ?誕生日プレゼントだありがたく受け取れクソガキ」


アルカ「あ、ありがとう、、、」


ゼオ「素直でよろしい」



アルカは恥ずかしそうに走ってルアの元へ向かった



アルカ「おいポンコツ!仕事クビになったらまたウチで雇ってやるからな!たまには遊びに来い!僕に構え!あとお前自分イケメンだと思ってるけどそうでもないぞ!!、、、ありがとうゼオ!!」



そう言うと逃げる様に走って行った



ゼオ「全く、照れ隠しで相手のメンタルにダメージ与えていきやがって大したガキだぜ、、、俺イケメンだよねネル??」


ネル「ん〜、ぼちぼち??」


ゼオ「否定するならキッパリ否定して!中途半端が1番傷つく!!!」


サージュ「ゼオ君、本当にありがとう」


ゼオ「くるしゅうない。」



バコンっ!!!



ネルにおもっきり殴られた



ゼオ「ひぃぃん」


ネル「タイター家殿はギルド協会にかなりの支援をして下さってる方だぞ!図が高い!地面に頭めり込ませて話せ!!!」


ゼオ「あだだだだだ!!!削れる!頭が削れる!!!」


ミルナ「まぁまぁ、ゼオさんは私達タイター家の恩人ですし良いんですよ!」


サージュ「そうだぞ!ゼオ君、何か困った事があったらいつでも言ってきなさい!!私達が全力でサポートしよう!!」


ゼオ「え?いいんですか?ちょっとお金貸してもらっても、、」


ネル「うらぁぁぁぁぁぁ!!!!」


ゼオ「ご、ごめんなさい!お願い!!めり込ませないで!!た、助けてぇぇぇぇぇぇ!!!!」



俺は頭の形が変形させタイター家を後にした

サージュ達は

「いつでもここに来てくれ!アルカは君が好きみたいだしな、相手をしてやってくれ!本当にありがとう!!」

っと言ってくれた


ちなみにアルカにあげたカードだがかなりの金額だったもんでネルに借金してしまった

「イイ?返さなかったらどうなるか覚悟しておいてね?」

と言われた、どうやら悪魔から金を借りてしまったらしい


俺は久しぶりに我がギルド、【クロノファミリー】へと帰った



next→

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る