第27話

バスケか…

好きなんだよねー。

ミニバスと中1の途中までバスケ部だったし。

やめてからも奏兄や航と時々やってたし。


やるからには勝ちたい!なんて思わないように、とりあえず1番後ろを走っておかなきゃ。


あー不安。めんどくさいことは嫌いなのに負けず嫌いなんだよねー私。


とりあえず帰ったらシュート練はしておくかな。

て、めっちゃやる気じゃん私。

目立たないようにしなきゃ。


「おー、決まったか。早いなー。優勝クラスには学食チケットでるからなーがんばれよー」


先生それ、今言う??



「まじ?!それは優勝目指すしかないでしょ!」

「みんなしばらく放課後残って練習しよーぜー」

「さんせー!」「しよしよー」



「すみれちゃんも放課後一緒に練習できそうかな??」

山川さんは本当に優しいなぁ。

でも友だちはめっちゃ嫌そう。

「私は…

「無理しなくていいよー」

「そうそう、邪魔にならないところにいてくれたらそれで大丈夫だよ」


これは…来てほしくないやつだよね。


「あ、じゃあ、家で練習しておきますね。」

「えー、すみれちゃんと一緒に練習したかったのにー!来れそうな時だけでも来てね!」

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