第8話

「え?近いかな?いつもこんなもんじゃない?」

「いや、近いから。食べにくいから。で、用事は??」

「高校生活、どうかなと思って。」

「もしもし航さん?今日初日だよ?」

「そうだけど。僕はかわいいすみれが心配なんだよ。」

こてん。って、頭を肩に乗せてこないで。

天然人たらしめ。

そしてそのセリフ、朝、奏兄も言ってたよね…はぁ…  


「航さん。私、小学生じゃないよ??15歳の高校1年生だよ?頭、戻そうね?」

「だから心配なんだけど…」

「私は大丈夫。地味に静かに、うまくできてるよ。大好きなみどりちゃんも同じクラスだしね。」

「みどりちゃん?て、誰?」

「去年中学の図書委員で仲良くなった友だちだよ。こんな私にも当たり前にやさしくて、めちゃくちゃいい子なの。私明日からはみどりちゃんとお昼食べるからね!」 

「じゃあ、時々僕も混ぜてね。」

「いーや。航は目立つから面倒。」

「じゃあ、変装してくるよ。」

「あはは!絶対すぐバレるから!何をそんなに心配してるのかわかんないけど、私は大丈夫だよ。そろそろ行くね!見られたら面倒だから時間空けてから出てね、航先輩?」

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