第12話 最終城壁での戦闘(2)
なるほど。よじ登ってくる
けど、乗り越えられたらアウトだ。城の中にも被害が出る。と、思って視線を下げると、城壁の下にも少数ながら剣士が
聞いてる話を
……いや、俺に何が出来るかなんて分かりませんよ。でも。でもね。もう少し、早く呼んでもらっても良かったと思いますよ。下手したら、今晩中にやられちゃいますよ。
もちろん、召喚にリーファ姫の命が
その瞬間。城壁の向こう側から跳び上がるのが見えたのは、
振り返りざま次の
同時に城壁の至るところに人獣たちが姿を現し、剣士たちとの戦闘が次々に発生している。
――剣士、強えぇぇ。
いや。人獣たちも
――数か……。
剣士たちが斬っても斬っても、人獣たちは姿を現す。
斬り捨てた人獣の
戦闘が始まって
始まって5分として、
――10万て。
大学受験を終えたばかりで計算スピードが上がってる。なんて、
なのに城壁を2つ突破されて、最終城壁に押し込まれていることを考えると、全体でどれだけの数の人獣に囲まれているのか想像もつかない。
しかも、城壁の向こう側には
えっ? これ、10時間も続くの……?
俺に何が出来るのか、何を求められてるのか、まだ全然分からないけど、せめて、しっかり観察くらいはしないといけない。
「マレビト様……」
という、シアユンさんの声で
「はい」
「気を
「ありがとうございます」
受け取ったお茶を一気に飲み干すと、
えらいところに呼ばれたという、俺の
打つ手がない――。
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