第57話

同日、未明。


「ペニーさん、ペニーさん」

「報告かエマ。聞こう」


 人気のない路傍の暗がりの中、中年男性と10歳程の女児が仲睦まじく抱き合って。その耳元で、静かに言葉を交わしていた。


「あの嫌味ったらしいミクアル公爵家でしたが、今回のクーデターでは私達を援護してくれる事になりました」

「む。公爵家がか。今の王家の親戚筋だろうに」

「最近没落気味でしたから。……賭けは成功ですね」


 傍目には親娘が抱擁しているようにしか見えぬ平和な絵面。だが、彼らが交わしている言葉は国家転覆のための道筋である。


「公爵家をこちらに引き込めたなら、ほぼクーデターは成就したも同然です。後は時期をよく読んで、魔王軍との戦争が終わった直後に事を起こすべきでしょう」

「大きな目標を達成した瞬間、人は僅かに気が緩む。やはりそれが、最高のタイミングか」

「ええ。私達の目標は民の犠牲も出さずに、政権を取ること。我らが取るべき首は、ミーノ大将軍のみです」


 グツグツと殺意を目に宿らせ。幼女は、醜悪なピンク髪の悪魔を想起する。


「やっと、あの女をやり込められる────」


 義勇兵時代からの怨敵、何度か矛を交え煮え湯を飲まされた相手。何度も命のやり取りをした憎い女だ。


 数年前の隣国侵攻の際には陣地を共にして闘ったが、結局のところペニーとミーノは考え方が食い違っている敵同士。いつかは、ぶつかり合う日が来ると覚悟していた。


「ミーノは、流石に殺さねばならんのか」

「ええ。彼女の死は、不可欠です」


 ペニーは僅かに眉を潜めたが、さもありなんと頷いた。ペニーとしては、一人でも犠牲者は少なくしたいところ。それが例え政敵ミーノであっても、救えるなら救いたいと思っていた。


 だが、エマは違う。エマは、ミーノを殺すことを既に心うちに決心していた。


「ペニーさんの描いた未来に、あの女は存在してはならない────」


 その、殺意の理由とは。エマは『民の立場に生まれた者』として政治への信条があったからだ。


『政治の正解は、一つでなくてはならない』。政治がダブルスタンダードを認めたら、民はついて来ない。


 ミーノ大将軍は、正答を出している。だから、ミーノと言う民への解答を残してはいけないのだ。


(ミーノのやり方も、アリっちゃアリなんですよね。現に、あの女が大将軍になってから国は見違えるほどに発展した)


 そう。ペニーと違い、エマはミーノが間違っているとは思っていなかった。彼女の施策にも理がある事を分かった上で、ミーノの施策は『ペニーとは別解の正答』と考えていた。


(でも、民に犠牲を強いることなく目的を達成できるなら、それに越したことはない。それが出来るペニーさんこそ、王であるべきだ)


 そう。


 ────もしペニーが王であったなら、あんな犠牲を出さずとももっと良い結果を出した。エマがペニーを王に立てると決めたのは、その確信があったからだ。


「あの女は、民のための世界には必要のない存在ですから」


 ミーノの目線は、施政者の目線だ。民の目線ではない。だから必要とあらば、民の犠牲も割り切って策に加えてしまう。


 ────前提条件を変えれば助かる命も、ミーノはあっさりと見捨てる。


「……そうか」

「ペニーさんが国を主導していれば、城下町の人達も喜んで資金を差し出したでしょうし、魔王軍の存在も広く信じられたでしょうね。しかしあの女では、それが出来なかった」


 ミーノとペニーの決定的な差。それは、ミーノに求心力がない事だ。


 そして、彼女は求心力を必要としない。そんな不確かなものをミーノは信用しない。


 人を動かすのは、好意ではなく恐怖。脅しや取引を好むミーノには、無条件で他人を信じる思考回路が理解できない。


 それが、ミーノと言う人間の最大の弱点だ。


「ミーノでは届かない場所に、我々は民を導くべきなんです」


 人を信じ、人に信じられれば救える命。それを、ミーノは不確かなモノとして最初から諦めている。


 それこそが、ミーノの限界。彼女は最高の軍師足り得ても、最良の軍師足り得ないのだ。


「一人でも多くの命を救い、導く。貴方ならそれが出来るはず」


 王のためでも、国益のためでもない。民のための、民による統治。それを、実現するために。








「……む」

「どうかしましたか、ペニーさん」

「む、む、む。いや、流石にこれはレックスも気付いておろう」

「?」


 そんな怪しい会話の刹那。ペニーは顔をしかめ、城門の方角を見上げて唸った。


 ペニーは泥臭い先鋒型の英雄だ。こと、奇襲や闇討には誰よりも敏感である。


「エマ。とうとう、魔王軍が本腰を上げて攻めてきたようだ」


 彼は、大挙として押し寄せる人外の気配を敏感に察知していた。


「……成る程。いよいよなんですね」

「念のため、戦場へ飛び出せる位置に行くか。レックスがいれば、俺が出張ることにはならんと思うが」

「了解です。もう兵士さんに渡りは付けてます、城門上に向かいましょう」

「助かる」


 英雄は、一時的に調略を中断し。静かに、大挙として魔族が押し寄せるだろう戦場に向け歩き出した。


 ついに王都で、決戦が始まる。

























 緑の大地に、漆黒が広がっていく。


 城門付近で大工達の警護をしていたレックスは、魔族が大挙して押し寄せるその様を目撃していた。


「魔族が、大地から湧き出してくる。あんなところに拠点作ってやがったのか」


 平野一面に広がる、蠢く魔族の影。


 それは、以前の隣国侵攻の時より桁違いに莫大な戦力で。そして、以前と違い王都の目前に布陣している。


 それは間違いなく、ペディア帝国の歴史上で最も危機的な状況と言えた。



「すげえ数だ。これは、やりがいがあるな」


 剣聖は、その無尽蔵に湧き出る敵を見て快活の笑う。


 その一匹一匹は大した敵ではない。だが、ここまで数を膨らませれば剣聖といえど一苦労だろう。


 ────新しく生やした腕の、ちょうどいいリハビリだ。レックスは、そう考えていた。


「待ってください、レックス様。私に提案があります」


 だが、喜び勇んで剣を握ったレックスに待ったをかける声がある。それは、彼を世話をすべく泊まり込んでいた未熟な黒魔導師メイの声だった。


 彼女は真っ直ぐレックスを見つめ、震える声でキッパリ語りかけた。


「どうした、メイ」

「私に、先制攻撃を任せてください」


 それは、彼女なりの決意の表れだったのかもしれない。


「先制攻撃?」

「以前、言いましたよね。これでも昔はクラリスに憧れて、クラリスの魔法を目指したと。姉に比べると未熟この上ないですが、私だって遠距離魔法は出来るんです。いえ、遠距離魔法にこだわったせいで他の魔法がおろそかになったと言っても過言ではないかもしれません」


 メイは、目を伏せつつもレックスに向かって言い切った。自分は、遠距離攻撃に関してならば自信があると。


「ただし、詠唱にすこぶる時間がかかります。時間がかかりすぎて現実的ではないと、そう気付いたので一度も使ったことはありませんが……。クラリスは、同じ威力の魔法をポンポン飛ばしますしね。でも幸いな事に今奴等は、しっかり陣形を組んで足並みを揃えて向かってきています」

「ふむ、今ならメイが自信ある遠距離魔法をじっくり詠唱する時間が有るってことか」

「はい」


 目を輝かせ、レックスの役に立とうと懇願するメイ。そんな彼女を見て、レックスは抜き去った剣を鞘に収める。


 ……そのレックスの口角は、僅かにつり上がっていた。


「やれんだな、メイ?」

「……私の魔力はクラリスより少ない。恐らく、一発当てたら気を失うでしょう。でも……、魔王軍にそれなりの被害を出させる自信はあります」

「ええんやないか? ならメイは、その魔法を使い終わったら城内に運んでもらえばええやろ。敵の出鼻を挫いて陣形を乱せる可能性あるなら、やってみたらええ」

「よし。メイ、頼めるか」

「は、はい! お任せください!!」


 こうして。


 未熟で、出涸らしで、出来損ないと侮蔑された至高の魔導師の妹が。


 生まれて初めて、その生涯の全てを費やした大魔法を詠唱する事となった。



 ふわり、と渦巻く風が小さな黒魔導師のローブをはためかせる。独り陣の外に立ったメイは、杖を平行に掲げ真っすぐ無数の魔王軍につきつけた。



「───爆炎の衣に覆われし、燃ゆる魂」



 静かに始まったその詠唱は、彼女の最も得意とする炎系の詠唱。


 速度は遅いが攻撃力と攻撃範囲に優れ、大軍を相手にするときに最も効果的と言われる魔法属性である。


「────爆炎はやがて大火となりて、紅蓮の輝きを取り戻す」

「……な、なんちゅう複雑な。成る程、メイも人外クラリスの妹ってことか」

「そんなに凄いのか?」

「かなり複雑な魔法や。ちょっち制御が乱れとるけど、このままなら成功するやろ。多分、周囲30mくらい吹き飛ばしよるで」

「おお、やるな」


 そのメイの詠唱を聞いて、カリンは額に汗を浮かべた。


 成る程、このメイの魔法は非常に高レベルだ。あのクラリスに張り合おうとしただけのことはある。


 確かに呪文詠唱に時間がかかりすぎてはいるが、今までのメイのどの魔法よりも威力が高いだろう。以前、フラッチェを見つけた洞窟を消し飛ばした際の呪文が最大火力と思っていたが……、彼女にはさらにその上の魔法があったらしい。


 感嘆の吐息で詠唱するメイを眺めていると。呪文を中断したメイが、不敵にカリンを見据えたまま語りかけてきた。その目は自信にあふれ、煌々と輝いている。


「はい、カリンさんの言う通りこのままではせいぜい30m程度。……なのでここからが本番です」

「……はい?」

「────龍よ、龍よ龍よ!! 白炎の誘い、炎の祭事、大いなる災禍の渦となれ!」


 そのメイの詠唱に、ゾクリ、とレックスが悪寒を感じて後ずさる。メイの編み出した巨大な火球に、龍の如く細長い白煙が絡みついて咆哮する。


 それは、まるで神話の様な非現実的な光景だった。


「……うーわ!? メイ、それは無茶やないか!?」

「カリン、解説を」

「爆炎魔法の中心に爆発魔法を仕込むと、炎がえげつない範囲に広がるんや。初級魔法の威力を底上げするテクニックなんやけど……、それをこんな大魔法でやってるとこなんか見たこと無いで」

「……つまり、なんか凄いんだな?」

「せや、今のメイはクラリス並のえげつない魔法使っとる! ホンマに制御出来んのか、そんな魔法?」

「やります。いや、制御してみます!」


 火花が飛び散り、火球が揺らめく。その巨大な爆煙に、魔王軍の動揺が伺える。


 レックスは、カリンは、固唾を飲んで見守ることしかできない。今まで見たことのないような、その異常な破壊力を内包した攻撃魔法を。


 自分の仲間が生み出した、奇跡の芸術品と言える火魔法を。


「────爆炎の種、ここに到達せり。大魔法『炎獄陣』、ここに成れり!」

「やりおった! メイの奴、ホンマに完成させよった……」

「どれくらい凄いんだ?」

「……王都前の平野、まるごと更地になるで。……こんな凄まじい威力の魔法、伝説でしか拝んだことは……」


 そして。メイは成し遂げた。


 細い綱を渡る様な繊細で高度なその詠唱を終えて、ついに神話級の大魔法を完成させて見せた。


 魔法を理解しているものがメイの火球を見たら、腰を抜かして崩れ落ちるだろう。至高の魔導師の妹が、その最も得意とする遠距離魔法で、自分の技術を出し切り完成させた究極の魔法なのだ。


 現にカリンは、呆気にとられ開いた口がふさがらなかった。


 ────だが。


「いえ、まだです。実はまだ、この魔法には続きがあるんです」


 メイの目は、まだ光を失っていなかった。


「爆炎は一度散れば、もう燃ゆる事は有りません。ですので、延焼するように更に手間加えます」

「……。いや、そこまでする必要あるか?」


 メイという魔導師は、人生でここまで遠距離魔法に何もかも出し切ったことは無い。


 まだ、高めることが出来る。まだ、上がある。メイは、正真正銘に全部を出し切るつもりのようだ。


「それ有効かもしれんけど、後々戦いが終わったあと火が消えにくくなるだけやからやめといた方がええんちゃう?」

「────込めよ生命、炎の精霊、わが隷属の友よ!」

「いや、メイ聞いとる!?」


 そして幼い魔導師は、詠唱を続けた。メイの上空で揺れる火球は、一際大きく揺らめいた。


「炎陣・地獄車! 終わることのない永遠の焔に苦しみ惑うと良いです!!」


 プスプス、と妙な黒煙が火球に昇る。火球は球型から歪な卵型にと姿を変え、時折その身を震わせている。


 メイはなんとか詠唱は終わえたが、少しづつ大魔法の制御が怪しくなってきていた。少しメイが油断すれば、あの大火球はこの場で炸裂してもおかしくない。


 だが、そのリスクを犯しただけの事はある。メイの魔法は、間違いなく究極の火魔法と言えた。


 こんなバカみたいな魔法、防げる筈があるか。カリンは、目の前に大挙する魔王軍に哀れみの目を向けた。


「……なんやこのえげつない魔法。ちょっと魔族に同情してきたわ」

「下手したらこれ1発で、魔王軍全滅させられんじゃね?」


 あとは、撃つのみ。


 このふざけた大魔法が、果たしてどれだけの被害を出すのか。その威力と当たり所しだいでは、メイまで叙勲されかねない成果を生むだろう。


 というか、怖いから早く撃ってくれ。それが、カリンの本音だった。


 ────だが、しかし。


「────更に!! 二重詠唱、来電の炎!」

「……!?」


 メイは、再び。自信の笑みを浮かべたまま、次の詠唱へと入ってしまった。


 その瞬間に火球がうねりを上げ、激しく揺れ動き出す。カリンの額から、汗が吹き出た。


「えっ? メイ、何やってんの?」

「この魔法を付与することにより、炎の広がる速度を雷の如く早めます。結果魔王軍は避けるのが難しくなり、更に爆発範囲も広がります!」

「いや、だから何やってんの?」


 説明が説明になっていない。


 もう、今の魔法だけで十分すぎるほどの戦果を出すだろう。これ以上はオーバーキルという奴だ、威力を上げる理由が全くない。


 だと言うのに、メイは何故まだ詠唱を続けるのか────


「待って! 揺れとる、魔法に魔法を重ねすぎて制御が怪しくなっとる!! メイ落ち着き、とっととその危ない魔法を敵にぶっぱなしぃ!!」

「……だって、まだまだこの魔法は高まります! そう、それこそ世界を滅ぼせる程に!!」

「おいメイやめろ、馬鹿落ち着け! 何だ、お前なんか様子が────」


 メイの様子を妙に感じたレックスが、小さな仲間の魔導師の顔を覗きこんでみると。


 彼女の目は爛々と煌めき、頬は真っ赤に紅潮し、目元はとろんと緩んでいた。


 そう、まるで何かに酔っているかの様な────


「メイぃ!!? あんた、魔力に酔っとるな!? テンションが壊れとるんやな!?」

「高まる! 私の魔法が高まります! 大丈夫、例え制御を誤ってもこの場で大爆発するだけ……、魔法は無事なのです!」

「それは俺様達が無事で済まねぇよなぁ!?」


 魔力酔い。


 それは高度な魔法を使うのに慣れていない未熟な魔法使いが、無理をして魔力を大量に消費した場合に起こる現象。


 幸せな気持ちとなり、気が大きく調子に乗りやすくなる。そう、まるでそれはお酒に酔ってしまった時のような。


「あははははっ! 凄い、凄いのが来てます!! 魔力が空っぽになりそう、あははははっ!」

「ひ、ひぃぃぃ!? 待ってぇ、今にもこの場で暴発しそうなくらい術式が揺れとるぅぅ!?」

「に、逃げろぉ! お前ら、ここにいたら吹っ飛ぶぞ!」

「高まって、高まって、高まりますぅ!!」


 メイは、酔っていた。


 かつてない大魔法を完成させ、気分が良くなり調子に乗った。


 その結果、自分でも何をしているのか理解できていなかったのだろう。


「行きますよー、これぞ私の究極魔法。炎系史上最強の一発!!」

「はよ、はよ撃てぇぇ!!」


 幸いにも。酔っぱらいによる魔法制御は、ギリギリの所でうまくいって。


螺旋炎獄陣いっぱい豪龍覇王殲滅祭どかーん!!」

「ひ、ひぃぃぃ!?」


 その悪ふざけのような大魔法は、真っすぐに迫り来る魔王軍の中心へと射出された。


 刹那、レックス達は。白い光……いや光線と呼べるほどの光源に目を奪われ、爆音のあまりの凄まじさに一瞬耳が聞こえなくなり。


「ぎゃああああああ」


 耳鳴りと共に遠くから微かに聞こえる魔族の断末魔に、自身の無事を知り。


 うっすら、うっすらと形を成す輪郭に彩られた目前の景色を確認すると。





「……うわぁ」


 そこには、地獄が広がっていた。


 王都前の平野でゴウゴウと無限に燃え盛る火炎の渦。僅かに確認できる動く魔族は四方八方へ逃げ回り、まるで軍の様相を成していない。


「きゅうー……」

「……あ、メイ」


 そんな地獄を産み出した化け物は、くるくる目を回してその場に倒れ込んだ。


 業火の渦巻く戦場に、沢山の断末魔を残して。


「……魔王軍、壊滅しとらんかこれ」

「してるな……」


 長年の緻密な計画と、丁寧な拠点づくりにより密かに侵攻を続けた魔王軍は。


 酔っぱらいの幼女の魔法で、その兵力の大半を消し飛ばされたのだった。
















 だが、魔王軍には。


 




「……来たな」


 レックスは、予感していた。


 奴が来るとしたら、自分が最も油断しているその瞬間だと。


 微かな殺気を機敏に察知し、レックスはゆっくり振り向いてソレを切り払った。



「……ち、油断はなしか」

「もう油断なんぞしねーよ。前、痛い目を見たからな」


 ぬめり、とした感触と共にレックスの剣は受け流され。


 黒い風を纏った魔族かぜなぎが、再び剣聖の前に姿を現した。



「……殺しに来たぞ、親友」

「おう。借りを返させて貰うぞ親友」



 その黒い魔族は。


 あの爆熱地獄の中を、殆ど火傷すら負わず。



「どれだけ味方が死のうと。レックスさえ殺せれば、俺の勝ちなんだ」


 煤まみれの短剣をレックスに向けて構え。


「俺のために無様に惨めに死に果てろ、剣聖────」


 憎しみに満ちた目で、幽鬼の様な構えをとってレックスに相対した。

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