ZIQE

美しい星だ


未熟で憐れで救いようがなくてさ


一見澄んでいる表面を


切り開いてみるとわかる


内側の滅びかけた世界で


必死に生き繋ぐ個体達


生き生きと眩しいのは


ほとんどが作り物で


鈍くぼやけているのが本物


その中身といったら


どれもどこかしらが


傷み蝕まれている


望んだ未来が先にあるのか


そもそも未来を望んだのかすら


もうわからないような頭で


眠って起きたら


始まりの日だといい


全部夢だといいなんて


たまに都合のいい期待をしながら


いつも通りの明日を受け入れて


毎日暮らしているんだよ


弱そうで強い星の人々


でもそのうち消えてしまう


とても儚い星の人々なんだ

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