終末の隣星
汚ったねぇ星だって
あの子が呟いた
仕方ないよ
尊厳を剥ぎ取って
未来を引き裂いて
中まで啜って
貪り喰うんだ化け物は
人の皮を被っただけの
人じゃない何かが
棲みついてるこの星で
分かり合えずに
通じ合えずに
命を心を
踏み躙り合って
冒涜し合っても
仕方ないんだ
それしかないんだ
正気の人々は
そう言って泣いた
終わりが近いことは
最後の希望なのだ
隣の星から
僕はそう思った
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