星空文庫300番台

紫田 夏来

そして猫になる

丸17年経った日の

わたしの決意の言葉は

「君のことが大好きなんだよ」


それからずっと一緒に

わたしたちは過ごしてきた

お互いを信じていたから


でも、君はわたしと離れて

もっと広い世界へと

進んでいく道を選んだ。


学校から帰ろう。

ひとりで帰ろう。

君との日々は幻だったと思おう。

ここでも君と繋がっている、なんてね。

馬鹿みたいよね、なんてね。

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